スポンサーサイト

--.--.--(--:--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

ショットガンズ・チルドレン

2009.10.13(18:13)

A面

何かをなでたいと思う植物のようなこころを、
わたしは一度も持ったことがない。かりにき
みとおまえらが女の子であったなら、わたし
は世界をそのこころで統一しようと思う。女
の子の顔面にメトロを走らせる。それに乗り、
どこの女の子にも到達できるように。わたし
は工事夫になりたい。コーヒーカップのなか
に屹立する十字架にかけられ、魂をげろのよ
うに吐きだし、そのあとで、工事夫になりた
い。わたしは清純でいたい。心臓のなかに白
い手を持っていたい。それでむくむくと毛先
を失った犬をなでていたい。わたしは女の子
のために工事夫になる。今日も、雪だ。

B面

にんげんは
 いつだって激烈な宇宙    
          だった
手が際限なく伸び 果て
        手が 宇宙の平行を測った
 わたしは 平行の宇宙でわたしの気持ちを
                射精した
わたしは地上でだけ音声だ
 獣たちは 机の下から這いだし
       奇異の目でわたしを眺める
くわえたチョークで
  わたしの下半身は
       「まっしろ」だ
にんげんは          にんげんは
 いつだって激烈な宇宙だよ
   わたしは わたしと 獣と
               にんげんを
 消えかけた線で結ぶ
いつ平行になれるだろうか
   わたしが愛する
     その線分のあいだとあいだで




repeat/告白

「わたしたちは小舟の上でふたりきりのショ
ットガンだった。それだけでわたしはきちん
と猛獣だった。きちんと何かを食べたいと思
い、何かを襲いたいと思えた。わたしはわた
したちから弾丸が発射されるのを眺めていた。
弾丸は花火のように美しく弧を描き、夜空と
島を肯定的に燃やしていた。その島のてっぺ
んには知恵を持った機械が座っている。機械
はわたしたちを冷たく見つめ、けれど何も言
わず、ひたすらに知恵を絞っていた。わたし
たちは骨のボートのなかでマッチを擦った。
火はとても小さく、虫けら一匹の羽をひろげ
るのにもたりなかった。わたしはそのときわ
たしたちはすでに美しくなってしまったのだ
と気づいた。でもそれは手遅れだった。わた
したちはもう美しくならない方法を知れなか
った。わたしたちはあちこちを転げ、銃口を
土のなかに埋めるようにしながら穴を掘った。
わたしたちはそこに何かがあるような気がし
た。でもそこには何もなかった。すべてはわ
たしたちの思い出のなかに置き去りにされて
しまっていた。だからわたしたちは銃口をく
っつけあってキスをした。そしておたがいの
弾を入れ替えこころをひとつに重ねた。陽射
しだった。わたしたちは夏の光のなかにいた。
誰かを撃つことなく安らかに生きようと思っ
た。海はそのとき油の浮かんだスープだった」





コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://kizuki39.blog99.fc2.com/tb.php/1092-5d7b0037
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。