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消失点

2009.09.19(18:15)



なめくじのような人生の隙間で
遠いほころびを夢見る
とんがった歌をうたえ
わたしのはじまらなかった歌がはじまる

ふりほどけなかったものと
ふりほどこうとしなかったもの
わたしが疲れてしまったその時間後に
ふたりの女が虎を飼っている

わたしは飛びたいと思った
ビルではなく
香水をつけた黄金のなかを

馬が疾走しわたしは唖然とする
きみがいなくなってしまったからだ
きみがいなくなってしまったからだ




折れた杖が光っている
羊飼いは羊を食んでいる
わたしはその前でひざを折っている
いつからわたしは羊飼いでなくなったのだろう

塔がわたしのなかに立っている
わたしの頭をつきぬけ
わたしにはもう塔が見えなくて
かなしい

ひとりきりのときに窓辺をさわる
かつてそこを一億の鳥が飛んだ
鳥も昔は夕暮れだった

東の街で雨が降る
女の子は岩を押すことによって
かわいくもなるのだけれど




石楠花を投げるてっぺんから
頭が飛んでいる
犬がさかんに吠える
猫は爪を研いで眠る

わたしの質問に答えよう
きみはわたしの恋人だ
わたしはきみを愛している
きみのそばで眠りたい

歌によって草が動くなら
この星には黒檀が豊富に眠る
スコップをかついできみとふたりで

本棚から機械を抜きとる
ぜんまいを巻いて唾液で湿らす
そして果てのない闇がやってくる




王国が再生される日付を記す
髪が錯乱し
玉が身体を引き裂いている
火をつけたふたりの犬

劣等感をかぶり
蛙はいたずらをする
女のなかに入り
やもりを産む

鬼灯を折る
くらげを重ねる
正しい唇を描く

剣の王国が建国される
そしてすぐに腹を見せ
裂いてくれと懇願する




わたしは痴牢で絵を描く
墓守はわたしを予約する
楽しい気分を
スコップで押しやる

窓から突きでた腕々が
弾丸を発射している
わたしはきみに手紙を送ろうと思う
ペン先に紫の噛みあと

卑屈なひとに会いたい
両腕がなくなったあと
犬のように首を切られたあのひとに

本を読み
唾を吐く
薔薇のように美しい籠のプライド





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