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星の終わりで秋が深まる

2009.08.20(18:25)

ピスタチオのまんなかでピスタチオは
宇宙のはじまりからまだ死につづけている
死んでいるのだ
と神のふりをした神が言う
死んでいることを知れたから
遠く、あいまいな愛人からの手紙で
知れたから
ようやく死んだと知る
その知識の上に
新しい鳥が降りたつ
けれどそこには餌がない
最初から餌などなかった

わたしは死んだことを知るのでようやく
助けにいける
星は終わってしまった
手放された手紙は糸鋸の蠕動のように遅く
こんなに
わたしに届くまで
こんなにもかかってしまった
ほんとうなら
わたしが手紙まで走っていくべきだった
けれどまだ間にあうだろう
わたしはもう死んでしまったと知っている
だから
星の終わりで秋が深まる
木々は紅葉し
新鮮な赤ん坊が愛する女の子から生まれる
わたしは戦争をくぐりぬけるだろう
銃火器には慣れていない
グリスが臭い
その冷たさは骨まで響く
好きではないよ
けれどわたしは銃火器を持っていくだろう
腐った家が落ちていく
わたしはまだ手をのばさない
腐った家はまだ落ちきってすらいない
文字が現れる
星空の文字は慎重な予言だ
であるからしてすでに
世界は再生されない
おそらく星の終わりで秋が深まる
林檎の木が落ちていく
わたしはそれを眺めている
わたしの手を泥棒したのは誰か
手紙がわたしの手をさらってしまったのか
ならばわたしはそもそものはじめから
なんであったのだろう
穴倉から林檎が発射されていく
ひとつふたつ数えてみる
ふいに眠たくなる
小人がわたしの手をつくりなおしている
林檎の世界がくりかえされる
のんびり のんびり
林檎の世界がくりかえされ
星の終わりで
秋が深まっていく





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