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夜盗

2009.06.30(18:32)

男は夜の日に夜と口づけをかわした
それとは別に夜になると夜のなかに沈んだ
さびしいのだ
しいしいと口のなかに夜がひっかかった
人間だからな
伸びた爪と風呂あがりの肌が乾燥した
残響は夜ではない
ひきずってしまった
火祭りの後の選抜
抜きでたものが男の足
赤が黒より1ミリ近く長くたって
告白は破られはしないのにな
草に火をつけたのは男の責任
子供を盗んだのは男の解釈
夜がばらばらになり
別の女の手紙になる
   
   *

乳母車から子供が盗まれた
男は子供をかかえて夜の街道を走った
時速が切り替わるごとに男は間違える
子供の将来の選抜
迫りくる愛も感情も殺した
殺して殺して殺して
そして足も殺した
足が悪いから足を殺さなくてはいけない
宇宙線が降りて男の脳細胞を殺した
頭が悪くなったから特に足を殺した
きりきりやると付け根から外れた
降る弾丸で粒子の穴が開き
微細なものが空気に溶けていった
目が噴射され遠い場所を見た
子供の将来の選抜
夜の向こう側もまた夜と同じ色であり
だから足を殺さなくてはいけない
足にガムがついているからガムを殺した
暗闇と穴が殺害によって差異を殺した
子供が足を欲しがっているようだ
なのでまず足から殺すことにした
きりきりやると付け根から外れた
爪先につまっていた虫が宇宙を越えた
羽根をひろげて皺のなかを飛んでいった
足の裏側で世界が祈られた
殺した足が見つからない
だから足を殺すことにした
きりきりやると付け根から外れた
祈りで砂漠が開拓された
砂粒が脳皮となり血液が地下となり
男の顔をした植物が
ほーら
もう枯れちゃって…

   *

脳の裏側まで走りぬけた
月がくるりと裏がえり
殺した男が現れた
抱きかけの子供がいつのまにか増えていた
夜に夜に夜に溶けて居残り
半分泣いた顔で男の足を囲んでいた
どこへ持っていくんだよ?
どうせ男がいつも知っている場所へ?
子供の口から男がさかさまに生まれ
脳皮と足が接続された
新たに宇宙に個人が生まれ
倒れた男は地面にくっつきとれなくなった
手紙を携え回転しながら飛んでいく
決して血を流さなかったただひとつの革命
こころの表皮で兵士が笑った
ガラスの言い訳がつぎはぎをこしらえる
足を生もうとした子供たちがつっかえた
足に連なったまま宇宙へ飛んだ
足の柱が告白を生む
唯一の女からの恋愛だった
はしゃぎすぎた記憶がとりだされ
残ったのはチーズのような記憶
街には男の顔がこびりついた
飛んでいってしまった場所から確認された
宇宙衛星はまだまだ不潔だ
指先同士で連絡してるやつらと
仲良くなれるものか
その場所に行くのが嫌だったから
足を捜した
紙ぺら一枚つけて夜道に転がっていた
その横に子供がはりついて離れなかった
恥の意識が目を潰した
落ちた目玉が男の唾で燃えた
子供と足も一緒に燃えた
たぶん
さびしかったのだ





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