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出発のないメルヘン Ver.2

2009.03.26(18:45)

くちびるのかけらが黄金
とめるひとびとの手が腹をえぐる
羽毛のしたの下半身が心中しようとしている
あたしの顔面が
憎くて憎くて憎くて
頭が悪くなった

心臓を返せ
あたしはそれをかかえこんだまま水底に沈み
いい気分か
髪が溶け コカ・コーラ専属の泡になって
今度は他人をとろかす
いい気分か

地球は愛撫されすぎた
優しく煮込まれすぎた
その意味を少しも考えない
かわりにあたしは
「あたしは愛してるとも愛してないともなんとも言わないし、肝心なときにはいつも〈僕は水に濡れた煙草をふかしながら花瓶を見つめていた〉というような文章を書いて装ってばかりだけれど、そこに生じる水煙は魂の影のように美しく、あたしはいつもうっとりしてしまうものだから、あたしのあらゆる醜い部分をうっかり赦しそうになり、醜さについて試行錯誤し、失敗し失敗し失敗し、あたしとあたしをとりまくすべての人がかわいそうだと思い、そしてそれを愛だとかんちがいして、でも、かんちがいを正す人は誰もいなくて、あたしはいつも刑務官のようにたくさんの囚人に目を光らせているから常に正しく、だから、もしかしたらそれは愛なのかもしれないと少しだけ思うふしがある真夜中に」
キスをする意味を考えた

口内の出血はきみが未来に生む赤ちゃんの傷口
手の甲に舌を這わせる感触はもはや自慰の表明にすぎない
深部で動いているのは詩人への殺意だ
二十歳以下の詩人を全員殺せ
手を握られると心臓が破ける
顔が彗星のように爆ぜて堕ちる
恥骨が透けて見えているあたしを
見て見ぬふりだ
知らない人がいくつもの鍵を持ちより
うつむいたままあたしの口内に弾丸のようにこめていく
発射しない
あたしは撃たない
詩人を殺さない
飲みこんだ鍵で
心臓の皮を開く





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