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サバンナの星空、世界詩篇

2009.01.10(18:49)

おめでとう、おめでとう、おめでとう! 音楽が、火の粉が、星よりも上に舞いあがった! 僕の身体からはくたびれた毛布のにおいがする、なるほど、頼りない眠りが薄暗闇のなかに溶けていき、嫌悪のなかで爆ぜていく。自分のために感情を獲得しようとするな! 僕の背中からは常に涎が垂れている、ふらつきについての法則をきみが唱え、荼毘に伏された犀が果てのない静寂をつくりあげ! 黙祷には意味がない、文句は地面に深く沈み白銀の剣をかたちづくる。やがて世界に根を張るだろう、明後日の世界だ! 野人に木の実をあたえ知恵を授かろうと、まるで哲学をやるみたいに草原をアジテーションし、そのくせ何ひとつ意味を理解しようとしない。きみが! 枝を投げいれるときの所作に炎を複写し、場所をわきまえたエゴを飲みこんで感情の欠落を覆いかくしている。僕が詐欺師だと言っても誰も信じようとしない、証拠を見せようと他人の言葉を借りて他人の二倍話せばまるで気狂いのようになるが他人はそれでも僕を褒める、僕は褒められたくもないし貶されたくない、なんてことはないのだ、ただ僕はきみにべったりされたいだけ。大切なものを抜かし、二重にはられた氷の上の糸が神格を得た。


鳥が落下し死骸が矢印になった真夜中、飢えた青色の寝袋の下のもぐらが自らの目を突いている。きみは死を失った飛行機でこの土地にやってきた、ゆっくりと存在を消失させ、もうひとつの幽霊をあちらに残したまま、黒鍵を持って。足元にリボンが波をつくっているだろう、かつて侍が肥沃の大地で腹を切った、ふたつの刀を両目に刺し、残りの一本で喉を裂き、後には蛇が移り住むその場所で。僕が帰る土地にこそ黄金がある、彼方の街まで行ってどうしようというんだ、黒羊の祭壇、塩の柱、そこにどれだけの価値がある! 戦争をしているのは兎ばかりだ、もう愛情もない、きみが手を触れたものから順に美しく腐っていく、狐たちは何もしてはいなかった、三匹の乳飲み子を一億の雌が守り、ただそれでも本当に、あっけなく死んでしまった。何故泣くのだろう、兎たちはたくましく生きている、きみが望み、僕が望んだ。明るい休息だ、熱もなく、疲れもなく、寝台の上、草原の上に。青い花と香草を摘む。地平線が夕暮れとともに天国にのぼり、やがて、教会の鐘が死に絶えた動物たちの霊を敬うだろう。


さよなら。本当にありがとう。きみがいなければ僕はこの土地で腹を見せて死んでいた、まるで縄張り争いに負けた豚のように。散々の尻尾をきみが弔ってくれた。瞬間の音楽に人が降りてきた夜、僕は生まれてはじめて救われたような気がした。帰ったら火を焚こう。空に似たゆりかごを買い、遠い写真をしっとりと雨に濡らし、本当に狭い草むらで月明かりを待とう。やがて、そこを超えていくのを。街が歪んで見えるだろう、くすんだビルが溶けていくのを見るだろう。きっと僕は立ちあがれない。黄色のレインコートを着たきみは足元の虫を眺め、太い骨をつかんでいる。疲れきってしまった。花が枯れたあの日、髪の毛は茶色く染められ、少しだけ波になった。もういいんだ。そう言ったきみが場所を待っている。隙間から時差を越えた音楽が流れてくる、まだ聞こえない、でももしそれが聞こえる将来、僕は僕のいる場所がきみのそばであったらと願う。そのとき初めてきみにありがとうが言えるだろう。そしてさよなら。





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