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蛹のひと

2010.01.22(08:20)

月とわたしが夜空に浮かぶ冬だった
          女の子は
           川で蛹を洗っていた
涙だけの清らかさを愛しながらなお
 わたしは枯れた花だった
首を落とされないように恋人が死んだとき
 火葬場で笑っていた 
      悲しくて泣いているのではなく
首を落とされないことと
 蛹が成虫になることだけが大事で 泣いた
「どうしておまえは5歳の女の子
             じゃねえんだよ」
蛹のために泣くにはわたしは歳をとりすぎた
 北風は犬のようにつめたい
(月と(月の(あいだに(性交が(いて
 蛙のような蜜が流れて))))いた
蛹のなかにいるのは首をひっこぬかれたひと
 もう見たくないわたしみたいなひと
成虫することを想っている痛いだけのひと
火葬場は熱いからわたしにぴったり
+++++女の子は腰をふるから犯された
「でも愛していたんだ」
             「でも」という
言葉のあとに愛を語ってはいけない きみの
 懺悔が 成虫するから
燃えあがる蛹は草と星のにおいがした
 歴史が始まったころ蛹は戦場だった
(次にはダムだ)やっと蛹は火葬場になれた
でも虫けらになりかたかった
 卵を二等分したら どちらが重いんだろう
 蛹が成虫するとき
  蛹の中身はほんとうには
   どこに行ってしまうんだろう
 枯れた花を蛹のなかに詰めて
爆弾として投げる「きみを
  成虫にしたい  「気持ちわるいですか
虫でごめんなさい」
からっぽの蛹にティッシュを詰めて
 売らないでくれよ
ダムでなくなった水死体に肉を運んだ
 うまくひとのかたちにしてから
燃やした いつでも電気がびりびり流れて
 いた 蛹はただのエフェクターだった
気持ちわるいですか
 でも愛して愛しているいるんです愛してい
「夜になったらさよならをつくってください」





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