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きみの顔をした黒薔薇

2010.06.19(01:45)

黒薔薇の皮を剥けばほら
 そこにきみの顔面がむきだしになっている
コーヒーをことこと茹でようか ほら
 きみにはりついた唇のなかにある つめたい鍋で
わたしたちはつねに魂をすぎさっていく
 死霊の手がへばりついてとれない青い果実の夢を
見えすいたうそで切りきざみながら
 きゃべつの味を噛みしめた
足を生やして走っていくのをなぜこわがるんだろう
 俺たちはもやし以下の存在だっていうのにな
ばいばい 地球 さようなら…
 光の切片でまた会おうと約束を交わしていたのに
燃えるごみの日にわたしはわたしの胎児を捨てにいく
 石が 俺の顔面に見えてしかたなかった
ばしゅん ばしゅん こんなものが僕たちの戦争なのか
 銃声を投げすてる音だけが聴こえる
ひなぎくのような絶え間ない世界の中心で
うずを 食った
ばいばい 地球 さようなら…
 変態がこっちを向いて歩いてくるよ
わたしはきみと友達になりたかった
 きみの手をにぎりしめ きみの吐息を守りたかった
手をのばせばすぐそこに ほら
 便壷のかたちをしたきみが落ちていた
顔が ぽとぽと落ちてとまってくれないんだよ
 俺は俺の涙がレモンの輪切りに見えてしかたないんだよ
おまえは電子レンジのなかでまわれるのか
 ライフルをあたためる勇気をくれたのは
おまえのための上等兵だったのか
雪が 雪ではない雪だ     編上靴で構築された世界
 ただ生きたかっただけのまんなかで
地方のおまえたちが枯れていく
   田園とはせつない歌か ならば僕の魂は
きみのために冷凍保存されていた精子のようなものか
 愛の名を冠した手をそっと唇につければ
  地球が僕たちの速度をこえて去っていく
ばいばい 地球 ばいばい…
 天国からは蝉ばかりが落ちてくる真夜中だ
猫の瞳を割ってはいればそこで紅茶に浮かべるだろう?
僕のなかから失格をとりだして
 おまえの胸であたためてくれ 俺はおまえではないが
おまえはわたしのための猿になるだろう
 ひもじい猿 わたしたちはすべてひもじい猿だ
花をわたしの頭上に積んでから首をもらいにいこう
崩れおちた瓦礫の真下で光る あの魂を舐めにいこう
 砂漠たちへ泳ぐ駱駝への たったひとつの歌
              たったひとつのこころ
ぜったいにおまえを革命にしたい
 おまえの散文が革命の下を流れていく
なめくじの羽を開け なめくじの羽を開け
猿は飛ぶだろう おまえのレッテルがぐらついてまわる
 わたしの中心線からやや領分で
そびえる 決闘のために 血を持った肝を運んでいく
 病人たちが粥をかぶって踊っている
おまえらは狂っているが なあ
 わたしはダンボールを食みながらおまえたちを笑うよ
ははは ははは ははは ばいばい
 ばいばい 地球 さようなら…
犬はガムを噛む わたしはきみとおまえのレベルを測る
 半袖のなかに光る眼球を切って
俺のこころの端っこに植えてくれよ
愛しているんだよ ずっと黙っているけれど
 俺はこんなふうでもおまえをずっと愛しつづけたんだよ
凍りついた壁よ 温室にばらまかれた嘔吐たちよ
 体重を測れ! 枯れてくれ!
鎖骨にからまる 名前のない雑草のふりをした動物
 しっぽの先から精液をたれながしてやまない
雑草のふりをした動物が 荒野に横たわって死ぬ 
 わたしは おまえたちを踏みつけてわたるだろう
もう塩のにおいがする わたしのひとびとが塩になり
愛とは   やがてそこに到達すべきものだと解釈される
 革命とは塩からいが きみの持つ欠点とは
ただパラソルをなくしたひとたちの涙と等しかった
 海のまんなかをたゆたい 星をながめて駆けつけようか
助けてくれ! 助けてくれ!
 きみの肺は僕の要素でできている
他愛のない夏休みに太陽を見つけた 網にからまった蝉
 木陰でまどろんだあと 
蟻がオレンジジュースのなかで溺れて死んでいくのを見た
 それはどこまでも黒い点だ
   携帯電話を僕のこころからひっこぬいてくれ
コードがからまって目が見えない
 きみの頭髪には骨が混ざっている 「枝毛だよ」
「ちがうさ」「それはただの愛だ」
部屋のすみでごきぶりが愛をかじって飢えをしのいでいる
「よごれちゃった」「あたし」よごれちゃったよ…
ばいばい きみは 地球にばいばいしたことがある?
 俺ときみはもう
        へりくだったもぐらでいいじゃないか
スーツを着て会社に行くふりをしながら
 土を掘ってばかりいたっていいじゃないか
庭隅に犬を見つける わたしたちは水を撒いている
 そこには黒薔薇が咲くだろう
きみの顔をした黒薔薇
 知らない犬がやってきてさきっちょを齧って逃げていく
きみの顔をしたこぎたない黒薔薇





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