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生きつづけられてしまう子供たちへ

2012.05.30(21:43)

 月が笑っているから 俺たちは愛おしい
農夫たちが笑いながらだいこんを きゃべつを
戦争にひっぱっていく 石のしたに縛りつけられた子供たちが
よだれをたらして 食べものたちを見つめている
  俺が鍬をふるえば あんたは花をえぐる
余分のない蛾が子供たちの舌に舞いおり
世界は名前を失い 毒に犯されていく
あんたが花を売るのなら 俺はその足もとにはへばりついている
 蟻が戦争にいこうと行列をつくり
浮浪者は蟻たちをいっぴきいっぴき踏み殺していく
殺害への返歌と光が俺たちを照らしている
   枕のしたでは泥棒が死んでいて
なお金貨を盗もうとねばっている
性器をとりまく金貨たちにふれようと手をのばしては
指先がただれてぽろぽろぽろぽろ落ちていく
天井からぶらさがった子供たちはただ見ている
 泥棒のあらゆる動き 泥棒のあらゆる言葉 そして
俺たちが世界を損なうあらゆるやりかた
あんたは家のなかで俺を待ちつづけている
手もちぶさたから花たちに水をやるけれど ちがう
それは泥棒の眼球だよ あんたの髪が揺れ動くたび
  子供たちの靴にふれ ぱらぱらかわいた泥が降るだろう
そのとき 湖では豚が溺れて死んでいる
そのとき 湖では豚が溺れて死んでいる
 あんたは娼婦といっしょに戦争にいってしまった
 あんたは絹で敵兵の首を絞めて殺してしまった
俺はのこったもういっぴきの娼婦といっしょにいて
  かじりかけた食パンを もう1度だけ 焼く
農夫たちは神を見るように太陽を見ている
埋められた子供たちは手をまっすぐにあげたまま死んでいる
 収穫の時期 子供たちの爪は真っ黒に染まる
あんたは戦争にいったまま帰ってはこない
埋められた子供たちの友達の子供たちが畑をほじくっている
いっときでもはやく食べようとしてほじくっている
  農夫たちは子供たちを殺して泣いている
  泥棒たちは枕のしたで死んで泣いている
  あんたは敵兵を滅ぼしたくて泣いている
なんでなにがそんなにかなしい
 瞳のわきについた土ぼこりがあんたの眼球を壊していく
土色の涙はやがて枯れ 世界はただすなおになりかわる
子供たちの背骨はゆるやかに折れ 農夫たちは星を煙草に見たてた
やがて愛と愛のかわりをつとめた両義的な雨が降る
  滴が古代の霧に照らされてきらきらと美しい
子供たちの狂喜の声が 銃声に似る





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