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鍵のかかった部屋でごみ色の犬が

2012.12.03(22:37)

 僕のかたちをしたかたまりを
ごみ色の犬が食っている
  光は脳味噌の表面を照らしだし
    愛に渇いた砂漠が空間にひろがる
夜半
 人類であることに耐えられなかった人類たちが
   わたしたちを撃ち殺しにやってくる
     消音器をつけて おたがいの口をふさぎあい
    死んだ女の木綿を耳につめこみ 脂汗を流しながら
      それでもなお わたしたちを撃ち殺しにやってくる

2月に得られた愛を4月には捨ててしまう
 愛を見つけたことを覚えきることができなかったことを
  忘却と名づけ まちがいが訂正されることを戦争と名づけ
   6月に落とした愛をただの郷愁と思いなおして
    8月に噛みあとをのこして肌色を肉体として武装し
     月光に照らされた青い砂漠をわたる駱駝を
                   生きものとして知る

ゆがんだ首のつけねからまたあなたが生えてきた
「唾液、が排水口にたまって泡をたててる」
  きみの言うことはなにもまちがってはいないけれど
ただそれだけで僕は死ぬ
 喉のおくそこに銃を隠した女のひとが
今夜も 月に向かって泣いている
  捨てられた犬が融合をくりかえし
 家々の影のなかでにんげんのふりをしている
わたしの手から壁際までの距離はいまだ遠い
「寝た子をおこさないでくださいね、
  あの子、もうすぐゆっくり死んでいくんですから」
たしかさだけがひろがっていくのに
   荒野ではひとが倒れつづけている
歯の裏側に銃弾が刺さって抜けない
 石蹴り遊びにつかわれたパンのかけらが
僕たちの神経の裏側でだれにも向けられない愛に変わる
  犬の輪郭が重なりあって線が失われ
船は わたしたちの心臓を盗んで太陽に隠れる

氷硝子の裏側に
 首のねじきれたきみの身体がぶらさがっている
かたちだけがたりない彫刻が僕の舌にはりつき
忘却が ゆっくりと失われていく
  再生される生命たちが宇宙の回転速度をゆるめている
鍵のかかった部屋のなかでごみ色の犬が燃えている
   女の子が屋根裏部屋で煙にまかれて泣いている
僕はむだのない空間と時間のなかで
 携帯電話から漏れでる舌のなめらかさに
  性的な体験を重ねる





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