- 2008-05-07(水)
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闇金ウシジマくん 1
- 真鍋 昌平
- 小学館
- 530円
書評/経済・金融

『闇金ウシジマくん』1巻は献本としていただいたものなのだから書評を書かなくてはいけなかったのだけれど、うっかり忘れていた。本当に申しわけない。
これはおそらく情報マンガとしての側面も備えているのだと思う。でも、だいたい人気のあるマンガ、たとえば『のだめカンタービレ』(クラシック)とか『ハチミツとクローバー』(美大)とか『もやしもん』(農大)とかはいくらか情報マンガ的な側面を備えているんじゃないかなあと思える。
『バガボンド』のあとがきで井上雄彦さんは「情報マンガは人気がある。でも、このマンガは読んで得はしない。ただのエンターテインメントだ」と言っていたけれど、『バガボンド』だっていくらか情報マンガ的な側面は持っている。その時代性だ。
マンガの敷居の低さは小説とは比べ物にならない。それはマンガが持つ最大の優位な点だと思う。そういうなかで、『闇金ウシジマくん』は情報マンガとしてとても優れているし、リアルホラーとしてもとても優れているマンガだ。
闇金怖い。闇金にはマンガのなかの言葉で言えば「社会の底辺」、落ちきった人たちを相手にする仕事らしい。問題はたとえば落ちきった人たちがさらに下があることにたいしてあまり自覚的ではないことだ。このマンガを見ればわかるかぎり、闇金というのは金を貸すところではなく金を絞りとるところだ。そこのところで、僕らはおそらくおおきくかんちがいをしているように思える。闇金は、金を貸してくれるところではない。そういうふうなシステムになっているし、そういうふうな職業(?)として存在している。
このマンガのなかでいちばんショッキングで、かつ悲惨なのが若いOLの話だと思う。見栄をはりたくはない。こういう話は僕らのなかにダイレクトに関係してくる話だと思うので、なおさら。しかし、このコマ割り。ものごとが急激にだめな方向に向かっていくのが異様な加速度とグロテスクな絵で描かれているので思わずいやになる。よくよく考えてみれば、何故こんな欝マンガを読まなければいけないのか、我ながらまったくわけがわからない。ああ、闇金。闇金怖い。闇金行かない。


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