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書評(マンガ)

書評 真鍋昌平/闇金ウシジマくん(1巻)



闇金ウシジマくん 1
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書評/経済・金融


『闇金ウシジマくん』1巻は献本としていただいたものなのだから書評を書かなくてはいけなかったのだけれど、うっかり忘れていた。本当に申しわけない。

 これはおそらく情報マンガとしての側面も備えているのだと思う。でも、だいたい人気のあるマンガ、たとえば『のだめカンタービレ』(クラシック)とか『ハチミツとクローバー』(美大)とか『もやしもん』(農大)とかはいくらか情報マンガ的な側面を備えているんじゃないかなあと思える。
『バガボンド』のあとがきで井上雄彦さんは「情報マンガは人気がある。でも、このマンガは読んで得はしない。ただのエンターテインメントだ」と言っていたけれど、『バガボンド』だっていくらか情報マンガ的な側面は持っている。その時代性だ。

 マンガの敷居の低さは小説とは比べ物にならない。それはマンガが持つ最大の優位な点だと思う。そういうなかで、『闇金ウシジマくん』は情報マンガとしてとても優れているし、リアルホラーとしてもとても優れているマンガだ。

 闇金怖い。闇金にはマンガのなかの言葉で言えば「社会の底辺」、落ちきった人たちを相手にする仕事らしい。問題はたとえば落ちきった人たちがさらに下があることにたいしてあまり自覚的ではないことだ。このマンガを見ればわかるかぎり、闇金というのは金を貸すところではなく金を絞りとるところだ。そこのところで、僕らはおそらくおおきくかんちがいをしているように思える。闇金は、金を貸してくれるところではない。そういうふうなシステムになっているし、そういうふうな職業(?)として存在している。

 このマンガのなかでいちばんショッキングで、かつ悲惨なのが若いOLの話だと思う。見栄をはりたくはない。こういう話は僕らのなかにダイレクトに関係してくる話だと思うので、なおさら。しかし、このコマ割り。ものごとが急激にだめな方向に向かっていくのが異様な加速度とグロテスクな絵で描かれているので思わずいやになる。よくよく考えてみれば、何故こんな欝マンガを読まなければいけないのか、我ながらまったくわけがわからない。ああ、闇金。闇金怖い。闇金行かない。

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桜井晴也

ある売れない芸人が、支配人に言った。
「絶対に観客に受ける芸を思いつきました」
支配人は言った。
「ほう。それはどんなものだい?」
「舞台の上で首を吊るんです」
支配人はしばらく考えたあと、こう言った。
「だけどきみ、その次の日はどんな芸をするんだい?」

   ◇◇◇

5/9づけでニックネーム「キズキ」から「桜井晴也」に変更しました。

   ◇◇◇

自己紹介がどうしても書けません。
何も知りません。
先細りする価値観に開放をあたえるべきかと思います。
非言語区域に戦闘機を飛ばし、即時撤退させます。
本を読んで映画を見て音楽を聴いて、
ときどき演劇を見たり美術館に行ったりします。

文章が書きたいです。
対話の言葉はいつも不器用で、臆病です。
無限のなかから選びとられた言葉が、
私とあなたのあいだで唯一の関係を持ち、
私とあなたを剥離します。
誰かに何かを説明する言葉も、
誰かに何かを伝える言葉も、
誰かが誰かであるための言葉も、
すべてが無意味という意味を身にまとい、
白き柱となり、
世界に降りそそぐとよいと思います。

   ◇◇◇

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