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きみはビルに砲弾を撃ちこむほどに優しく、一方、僕はと言えば。

2008.05.16(23:40)

The New York Trilogy: City Of Glass, Ghosts, The Locked Room (Penguin Classics Deluxe Edition)The New York Trilogy: City Of Glass, Ghosts, The Locked Room (Penguin Classics Deluxe Edition)
(2006/03/28)
Paul Auster

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ネット上でニュースを見ているとたいてい気持ちが落ちこんでくるのだけれど、そのニュースにたいして誰かがするある種のコメントや意見などを見ると何故かさらに落ちこんでしまう。そしてほとんどの言説というのは僕の言う「ある種」のものだと思っている。
だから、もし僕があるニュースを読みそれに関してネット上で何か散漫なことを書きそれを誰かが見たとする。見た人はおそらくそれを読んで不快になるに決まっている。何故なら僕がひどく勝手なことを言っているからだ。人は勝手なことしか言えない。

若者の携帯電話依存関係のニュースがあり、僕はそれについてあることを思った。僕は「携帯電話に依存することの何がわるいんだよ。つまり、それは……」などと思ったのだけれど、くわしくは書かない。僕はそれについてどう書いても僕を不快にさせるだけだろう。
今日は「SNSの足跡」についてのニュースがあった。それについて不満を持っている人は利用者の半数以上いるらしい。以前僕は「足跡機能なぞいら ん!」とばかり言っていたのだけれど、足跡機能が僕にうれしみをもたらせてくれたことがすくなくとも1回以上はあるのでなんとも言えない。そして足跡機能 に不満をもらす人たちにたいして(僕を含めた)傍観者である人たちは「めんどうくさいならSNSをやめればいい」と言う。
僕が最近、というかチェルフィッチュの「フリータイム」という演劇を見てから考えていることは、このことばかりだ。「いやならやめろ」という言 説。「働くのがいやなら会社をやめろ」。「生きているのがいやなら死ね」。僕らは直接的にも非直接的にもこういうことばかりを言う。でもそれはおそらく良 くない。僕はこういうことを言わないような人間になりたい。問題は僕らの「言葉」と「行動」は隔たっているということだ。
僕はこれが「言葉の強度」の問題だと思う。僕らの言葉は、そして僕らの発する言葉にたいして発されるある種の言葉は、たいていの場合その強度を 失っている。僕らは言葉に強度を付加することができない。たぶんここまで読んできた人は僕の言っていることの意味がだんだんわからなくなってきていると思 うが、僕もわかっていない。僕は直感だけでしゃべっている。
僕らははっきり言って言語的にまったく劣っていると思う。言語的にまったく未熟な生き物だと思う。

携帯電話やインターネットに関する問題が複雑なのは、携帯電話やインターネットがたんなる道具ではないということだと思う。たとえばファイル共有ソフトなどにたいして「ソフト自体はわるくない。使う人間がわるい」とたまに言われる。
でもこれは「ファイル共有ソフト」がたんなる道具であるという前提に立っている意見だと思う。僕らはけっきょくのところある道具にたいして「それ が完全に道具である」と断定はできない。インターネットや携帯電話を「情報通信の手段」とわりきって議論するのはかんたんだけれど、実際のところ僕らはそ れをわりきることができない。同じように僕らは車やミサイルや原子力発電所をたんなる道具だと言うことはできない。このことが問題を複雑にしている。

野蛮さを認めるべきだ。大江健三郎の「核時代の想像力」に書いてあった。おそらく僕もそうであると言う。僕ら日本人は文明的であるという自覚がある。そして文明的に発展していない部族などを見下している。でも、たとえば戦闘機に乗り爆弾を落とす行為は文明的だろうか。戦車に乗って町に砲弾を撃ちこ む行為は文明的だろうか。拳銃で人を脅し撃ちころすことが文明的だろうか。僕らが文明的であるというとき、それに言及せざるをえない。だから僕らは僕らの文明のなかの野蛮さを認めるべきだ。文明が発達することによって、僕らはより短時間でたくさんの人を殺せるようになった。文明と野蛮は矛盾しない。だから まずそれを認めるべきだ。


Paul Austerの「The New York Trilogy」をここ3日で5ページくらい読んだ。ぜんぜん読めない。もともとの小説じたいがとてもおもしろいのでがんばっているけれど、つまらなかっ たらとっくに音をあげていると思う。洋書を5冊くらい読めばもうあとはすらすら読めるのではないかという甘い展望があったが、1冊読むのに何ヶ月何年かか るのか、僕は今未知の領域に踏みこんでいる。寝ているあいだに脳みそを改造されて英語がぺらぺらになっていたらいいと思う。知らない単語がいっぱいある。 知らない単語をいちいち調べるのは死ぬほどめんどうくさいが、翻訳本の「シティ・オブ・グラス」を見てなんとなくわかった気になっていてはまずいと思うの でいちいち調べている。僕のリミッターは限界に近づいている。
ところで僕は読んでいる本を途中でやめることがよくないことだとは思わない。夏目漱石の「我輩は猫である」は実は途中でやめた。僕は夏目漱石が 好きではないかもしれない。でも「こころ」は高校のときに全部読めたので気のせいかもしれない。たぶん僕は「坊っちゃん」や「我輩は猫である」みたいな痛 快さと批評性が交わったものはきらいなのだろう。僕は痛快な人間ではないから。

ひさびさに映画を見た。ゴダールの「恋人のいる時間」。えろい。ゴダールにしてはあまりおもしろくないけれど、すばらしいシーンがいくつかあっ た。「等辺って何?」のシーン。カメラがいきなり90度回転するシーン。いきなり画面の色が反転するところがあった。専門用語では「ポジ」やら「ネガ」や ら言うみたいだけれど、もちろんそんなことを知るわけがない僕はそういう演出だと気づかず「え!? おれのDVD壊れてる!?」とあわてた。ゴダールのお 茶目さんめ。

「ノルウェイの森」は上巻の最後のほうまで読んだ。レイコさんが女の子にあれこれされちゃう話があとででてくるのだけれど、2ちゃんねるでその女 の子が緑ではないか、という読みがあってぼうっと読んでいたことがある。でも僕はそれはちがうと思う。緑がレズビアンでないかという話もあったと思う。で もなんだかよくわからないし、もしそうだったしても、僕はそういうことがいっさいわからない人間なので、そう、それはよくわからないし、緑がレズビアン だったら緑はレズビアンだと言うような気がする。

オブライエンの「本当の戦争の話をしよう」は、再読してみたら僕の想像のなかで思いえがいた圧倒的なおもしろさよりはちょっと劣るけれど、やっぱりちゃんとおもしろい。本当の戦争の話は教訓的な話ではないらしい。

「神霊狩/GHOST HOUND」というアニメが見たい。存在を昨日知った。監督中村隆太郎、脚本小中千昭だった。「serial experiments lain」と同じだ。「lain」の知名度がどれくらいか知らないけれど、「lain」は僕が唯一「エヴァ」よりもおもしろいと思っているアニメで、唯一 DVD-BOXを持っているアニメだ。
「神霊狩/GHOST HOUND」の問題は絵だろうか。この絵はどうだろう。「地獄少女」の人だ。今調べたら主題歌が小島麻由美の「ポルターガイスト」だった。べつに小島麻由 美が好きなわけではないけれど、なんとなく好感度超アップ。でもyoutubeに上がっている予告編を見たらあんまりおもしろそうじゃなかった。残念。

金子光晴が読みたい。僕が本当に衝撃を受けた詩は今のところ「寂しさの歌」だけだろう。長いので引用はできないけれど、

http://www.haizara.net/~shimirin/on/akiko_03/poem_hyo.php?p=14

ここに載っている。「金子光晴詩集」をたぶんこっそり買っていると思う。僕はネット媒体よりも本が好きだから、こういう詩は紙の上で読みたい。陽に焼けた紙の上で読みたい。こびりついた寂しさはとれない。いつか歌いたいものだ、寂しさというもののなかで。




ここまで書いてきて日記を書いていないことに気づいた。
今週は、火曜日に学会に提出するアブストラクトを書きおえ提出することができた。でも次の月曜日がゼミの発表の番なのでその準備をしなくてはいけ なかった。今週は総じてなかなか忙しかったのだけれど、普段があまりに暇なのでたぶんちゃんと忙しい人から見たら僕はそれでも暇なのだと思う。ちがう。や ることはある。でも僕はやることをやっていないでほかのことに時間を費やしているので、結果的にその時間が暇だと言っているだけだ。寝ているあいだに脳み そをいじくられて研究にたいする熱意が50倍くらいになっているといいと思う。



僕はおもしろい日記を書ける人を100%尊敬する。




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