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朝日記

2008.05.20(06:06)

ノルウェイの森〈下〉ノルウェイの森〈下〉
(1987/09)
村上 春樹

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 本当にたくさんの人々の生活が始まろうとしている時間に、僕の一日は終わろうとしています。夜勤のアルバイトを終え、僕は今うすぼんやりとした頭でこの日記を書いています。僕の町ではとても強い雨が降っています。傘にあたる雨音はどこかグロテスクで重たく、ビニールハウスのなかで雨宿りしていた子供の頃の思い出をひっぱりだします。
 ちょっと前まで、この時間はまだまだ暗かったのです。雨が強く降る朝は、日暮れの風景によく似ています。ひとつだけちがうところは、人々が道を歩いていないことです。大部分の人たちはこの時間はまだぐっすりと眠っているのです。朝には鴉が生ごみをつついています。その光景は僕のなかで退廃的な都会のイメージを強くまとっていて、ほんの田舎にすぎない僕の町でそれを見たとき、なんだかとても不思議な感じがしたものでした。田舎にも鴉はいます。田舎の鴉も生ごみをつついて、それを道にぐちゃぐちゃとひろげてしまうのです。僕が自転車でそこを通りかかると、鴉はニ、三歩あわてたように歩いて、道の端から空へと飛びたっていきます。

 最近の僕の日記はとてもざわざわしています。僕は普通の日記を書こうと思いました。でも僕は普通の日記を書こうとして、はた、と手をとめてしまうのです。「はて。普通の日記っていったいどういう日記だったっけ?」と僕は思ってしまうのです。そして「僕は普通の日記の書きかたなんて誰にも教わっていないぞ」と思ってしまうのです。

 書こうと考えていたことがたくさんありました。でも、それはあぶくのように僕の頭のなかからすっかり消えさっているようです。
 今日は村上春樹の「ノルウェイの森」の下巻をずいぶん読みました。108頁の「僕はホウレン草を食べてみた。」という一文に、村上春樹のユーモアがすべて凝縮されているように思えて、僕はずいぶんうれしくなりました。
 窓の外は徐々に明るくなっていきます。僕は傘をさすのがへたなので、どう傘をさしても身体の一部が濡れてしまいます。「まったくみんなはどうやって傘をさしているんだろう」とよく不思議に思います。雨に濡れたので僕は雨くさいです。ですからシャワーでも浴びて雨くささを落としてからぐっすり眠ろうと思います。明日の授業は午後からなので、僕はわりと余裕を持って眠ることができます。僕は天気予報は見ません。明日、僕が目ざめたとき、からっと晴れていたらどんなにすてきだろうと思います。そして、僕が眠っているあいだ、僕のまわりの人がほんのすこしでも幸せになったり楽になったりしていたら、どんなにすてきだろうと思います。




コメント
こんばんは。
谷川俊太郎さんの「朝のリレー」をご存知ですか?
キズキさんの朝日記を読んで、その詩を思い出しました。
私は雨が好きです。
雨の中を歩くのは苦手ですが、家のベランダから、バスの窓から見える雨の風景がとても好きなのです。
雨の音も好きだけど、雷は嫌いです。
【2008/05/21 23:48】 | fumika #- | [edit]
こんにちは。
谷川俊太郎さんの「朝のリレー」は残念ながら読んだことのないですけれど、谷川さんの優しさにあふれた詩はけっこう好きだったりします。

雨はときどき好きです。
つまり、自分がでかける必要がなかったりするときの雨は好きです。雷も、夕立も、やっぱりでかける必要がなければ、ごろごろしててくれるといいです。停電してくれると、困ったりしちゃうのですけれど。

あ、それとこの前ひっそりと「キズキ」から「桜井晴也」に名前を変えました。よろしくお願いします。
【2008/05/22 12:25】 | 桜井晴也 #oSfzfPCQ | [edit]
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