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大変! ケサラン・パサランが鹿に踏まれてる!

2008.11.18(16:32)

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)
(1980/08)
J.D. サリンジャー

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 たまに「文學界」なんてものを読むと、現代の文学がどうやって書かれているか、ということがよくわかって、つい、うれしくなっちゃう。新人賞をとったふたつについてはこの前少し書いたけれど、今は山崎ナオコーラ「手」、墨谷渉「潰玉」、海猫沢めろん「震える刺青」と順に読んでいて、ナオコーラは相変わらずおもしろいのでよいとして、墨谷渉「潰玉」は金玉を潰されることに惹かれる男があちこちのヤンキー系の女の子に声をかけて、そんで怒らせて、何度も何度も金玉を潰されていくというお話で、この小説がすごいのは、これだけストーリーがおもしろそうなのに、読んでみるとぜんぜんおもしろくないという点で、ほとんどノイズのような文章もものすごく適当で、「リッカという女はまず背の高い方の女を、バスケのナギサだと紹介した。バスケのナギサは本当に背が高く百七十ちょうどの青木よりも十センチ以上は高いと思われた。」とか、ありえへん文章が出てきて思わず笑ってしまうのだけれど、どうしてこの作者はわざとこんな適当な文章を書くんだろう。この文章は街中の雑踏、雑音と同じようなもので、あたし、ほんと読むの面倒くさくなって適当に斜め読みしていたんだけれど、やはりすごいのは、それでもぜんぜんまったく問題ないという点で、「斜めに適当に読む」ということを念頭に置いて、たとえばナオコーラの「手」をもう一度読みかえしてみると、やっぱり斜めに適当に読んでもなんとなく問題がないように思えて、つまり、現代の文学なんて、一行一行順番にていねいに読むようには書かれていないに決まっていて、もうそんな読みかたは古い古い、きっとこれからの文学は全部斜め読みするのが正しい読みかたなんだろうなあ。
 海猫沢めろんは「左巻キ式ラストリゾート」という、エロゲーのノベライズ(だったと思う)で話題になっていた人で、エロゲーのノベライズが話題になることはまずありえないので、これはどんなものやろと、読みたかったんだけれどついに読まずじまいで、なんだか知らないうちにいつの間にか文芸誌に進出していて、こうして読んでいるわけだけど、「震える刺青」はまだ途中までしか読んでいなくて、でも感想を言っちゃうと、この人のすごいところは、うまい文章が一文たりともないというところだと思った。へたくそではないのだけれど、ほんと、うまい文章が一行たりとも見当たらない、へたくそな文章も見当たらない、というのはある意味すごくて、たいてい、(文学では)へたくそな文章はうまい文章を書こうとすることから生まれるので、海猫沢めろんはうまい文章を書こうという欲がぜんぜんないのかもしれない、まだタイトルの意味はわからないけれど、「震える刺青」なんてださいタイトルをつけているところもかわいいし、墨谷渉もそうだけれど、固有名詞の羅列になんのプライドもこめないところもまた、かわいい。
 あたしの書いている小説はほんと古典的で、たとえばここに書かれているような小説はたぶん書けないし、書こうとも思わなくて、ほんと、どうしよという感じで、こまったにゃん。

   ◇◇◇

 ヘッセの「デミアン」を読みおわった。読んだ環境が悪かったせいもあるかもしれないけれど、明らかに大事なことばかり書かれているので読みおわると何が書いてあったかすべて忘れてしまう、という弱点があって、もう、ぶっちゃけ、「『少女革命ウテナ』の元ネタだったんだ!」ということしか覚えていない、あんなに大事なことばっかり書いてあったのに。
 サリンジャーの「大工よ~」は、くだらないことばっかり書いてあるのにやっぱりものすごくおもしろくて、やっぱり、文学にいちばん大切なのはユーモアだよな、と思ったりして、たとえばフロベール「ボヴァリー夫人」なんて不倫小説読みすぎて不倫しちゃう話だし、太宰も馬鹿なことばっかり書いてる、彼らはみんなおもしろい、ユーモアセンスは大事だ、はて、けどやはりユーモアセンスが著しく欠けたあたし、ほんと、どうしよという感じで、こまったにゃん。

  ◇◇◇

 ちょっと思ったことをメモしておくと、たぶん現代では女の子が小説でも日記でも書いたらたいていおもしろくて、逆に、男の子が小説でも日記でも書いたらたいていもつまらなくて、また、関係ないけど、古い小説がおもしろいのは古いからで、たぶん勘違いしている人が多いけど、古い小説は古いというだけでおもしろいのだ、はて、あたりまえだけど古くなくて女の子でもないあたし、ほんと、どうしよという感じで、こまったにゃん。




コメント
アンタのコメントが一番つまらないよ!
【2009/11/25 21:51】 | 名無し #- | [edit]
> アンタのコメントが一番つまらないよ!

すみません。たった一行なのに、あなたの言っていることがまったくわかりません。
「コメント」はいったいどれのことをさすのでしょうか。
「一番」とは誰と何と比べてのことなのでしょうか。
わけのわからないことはわりあい、好きです。
わけのわからないことを言いながら、「なにゆってんのこのひと」と思いながら、うれしくなったり、悲しくなったり、楽しくなったり、せつなくなったり、するのが、わりあい、好きです。僕の好きなひとがわけのわからないことを言ったら、僕はわけのわからないなりにあれこれ想像したりして、わけのわからないことを言おうとするかもしれません。でも、それは僕がそのひとを好きだからです。好きでもないひとにいきなりわけのわからないことを言われてまともに返事ができるようなコミュニケーション能力を僕は持っていません。すいません。あるいは、そのわけのわからないことが知らないひとから言われたことだとしても、楽しいわけのわからないことだったら僕も楽しくなって、ついつい、いっしょになって楽しくわけのわからないことを言おうと思うかもしれません。でもあなたは僕の好きなひとでもないようだし、あなたの言っているわけのわからないことは楽しいわけのわからないことだとはどうしても思えません。
よくわかりませんが、あなたはテレビに向かって話しかけているように見えます。でも、僕はテレビじゃありません。残念ながら。僕がかりにテレビだったらあなたに何か言ったり、あるいは言うふりができたかもしれませんが、僕はテレビではなくにんげんなので、あなたにうまく言葉を向けることができません。だから、ここに書いたこともあなたに向かって書いたことではなく、あなたの背後にいない僕の友達に向けて書いたことです。さようなら。
【2009/12/03 06:58】 | 桜井晴也 #oSfzfPCQ | [edit]
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