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誰からも許されない足跡

2008.12.14(01:48)

 12月12日、ちょうど他人様の日記を見ていたらアテネ・フランセでストローブ=ユイレの特集上映がやっていることを思いだしたので、慌ててかけつけた。なんだか小学校みたいな場所で趣があった。俺が見たのは「ヨーロッパ2005年、10月27日」と「アルテミスの膝」と「ジャン・ブリカールの道程」と「労働者たち、農民たち」の四本で、どれもよくわからなかったのでとりあえず寝ていた。
「ヨーロッパ2005年、10月27日」は二箇所の風景をゆっくり写すショットが5回くりかえされるだけの意味不明な作品だった。いくらなんでもこんなものを芸術と呼びたくないし、映画館でも見たくないと思った。
「アルテミスの膝」は森のなかでふたりの男が意味不明な話をしているだけの作品だった。これはそんなにつまらなくはなかったが、よくわからなかった。
「ジャン・ブリカールの道程」は眠っていたのでよくわからないが、延々海が映っているような意味不明な作品だった。よくわからなかった。
「労働者たち、農民たち」は2時間越えの長編だった。そのくせ森のなかで人が何かの物語を順番に読んでいくだけの意味不明な映画だった。これを2時間を聴きつづけるは無理なのでとりあえず30分ぐらい眠った。「ショーン・オブ・ザ・デッド」を見ておけばよかったと思った。

   ◇◇◇

 意味不明な映画は得意分野のつもりだったが、ストローブ=ユイレの意味不明さは俺の限界を超えていた。もう意味不明すぎた。
「労働者たち、農民たち」は物語だけがあった。それはもはや映画ではないけれど、物語のみ、あるいは物語を語ることのみが映画になりうるということを証明されえたかもしれない、すばらしい作品である可能性はあった。
 だが、俺はたとえばデレク・ジャーマンの作品でも青い背景のなかで延々男がぶつぶつとわけのわからぬことをつぶやいている「BLUE」よりも演劇的な映画「エドワード2」のほうがおもしろいと感じる。
「BLUE」や「労働者たち、農民たち」のような作品は見るべきかもしれない。しかし、見ておもしろいかどうかはまた別の問題だということを、俺は知っている。見る価値のある映画と見ておもしろい映画は違う。そしてそのなかで人は自分の適性・希望にあわせて見たい映画を選択していけばいい、そんな単純なことなのに、そういうことは多くのものを傷つけるし、おそらく、何百年も人々は豆をついばむ鳩のようにそういったことを話しあっている。

   ◇◇◇

 12月13日も懲りずに東京にでかけた。お金がなくなってきたので本当に困っている。俺を助けてくれるのは親だけだ。こう書くといかにもだめな感じで書いた瞬間ぞっとしたが、事実なのでしかたがない。
 日比谷シャンテシネでチェコのイジー・メンツェル監督の「厳重に監視された列車」がやっているので見にいった。これはとてもおもしろかった。けっきょくのところ、「あ~!!超くだらなかったしっ♪♪」と見たあとにつぶやける映画がいちばんおもしろいのだ。
 そのあとBLDギャラリーというところに寺山修二の写真を見にいった。最初は俺のほかに客が2、3人いたが、みんな10分くらいでとっとと出ていってしまい、俺だけ残され、出るタイミングがどうも難しかった。明らかに「ポストカードでも買ってかえりなさい」という雰囲気だったが、俺はポストカードを買っても見返さないことを知っている。がんばって会釈をして出た。写真は変態的で実に良かった。耽美的なものが好きな人は好きだろう。
 そのあとに勅使川原三郎の舞台「ない男」を見た。おもしろかった。

   ◇◇◇

「学生のうちにいっぱい本読んどけ」というのもまたよく言われることで、この手の言葉はだいたいシカトされるがだいたい正しく、とりあえず俺は学生のうちにジョイス「ユリシーズ」、プルースト「失われた時を求めて」、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」は読んでおこう、とふいに思った。「ドン・キホーテ」と「千夜一夜物語」はできたら、「チボー家の人々」は、何故か気が進まない。

   ◇◇◇

 今日聴いた音楽

アドアアドア
(1998/05/30)
スマッシング・パンプキンズ

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   ◇◇◇

 最近読んだ本

さかしま (河出文庫)さかしま (河出文庫)
(2002/06)
J.K. ユイスマンス

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ふりむいてはいけない (ハルキ・ホラー文庫)ふりむいてはいけない (ハルキ・ホラー文庫)
(2005/07)
平山 夢明

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