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あらゆることの深部を、世界に向かって開示すること

2008.04.11(16:52)

朝、
配達人がドアをノックする。
僕、
眠いのででない。
僕は眠いのだ。
あの配達人ったら、けっこうしつっこいのさ。
しかたなく起きて、
荷物を受けとる。
また眠る。

起きて、
学校へ行く。
ゼミを行う。
そのあと、ベケットの「ゴドーを待ちながら」を読む。

配達人が、
「群像」
「すばる」
「文藝」
「文学界」
を置いていったわけだけれど、
これをいったいどうしたらいいのだろう。
これは読むためのものか。
これを読んでいるうちに、
どうせ来月号がでるに決まっている。
「文藝」だけ買えばよかった。

「文藝」の特集、「作家ファイル」
98年以降にデビューした作家のファイル。
それぞれの作家が好きな本ベスト3を挙げている。
こういうのがけっこう好き。
そのくせ、
自分ではこういうのを答えるのがとても苦手だ。
「いちばんおもしろかった小説は?」
とかたまに訊かれたりする。
困る。
「『ノルウェイの森』かなあ」
とかいつも適当に答えるのだけれど、
そういうとき、
僕はいつもちぐはぐしてしまう。

ベスト3だって、
たとえば、
「ノルウェイの森」
「さようなら、ギャングたち」
「城」
とか答えるのはかんたんだけれど、
「サリンジャーが入ってないよ」
とか
「舞城王太郎をむさぼるように読んでいたのは誰?」
とか
いろんな声がこだまする。

だから、
「本当に、自分にはこれしかない」
という作品を持っていて、
それをきれいに慈しめる人がうらやましい。
それを前にすると、
僕は僕がいかに散漫かを知る。

僕は雑食だから、
たとえば高橋源一郎が好きだとか言っても、
高橋源一郎の作品をすべて読んだわけじゃないし、
そもそも、
読もうとすら思わない。

ベスト3を挙げろと言われたら、
「みどりいろの童話集」(アンドルー・ラング編)
「愛のゆくえ」(ブローティガン)
「ゴドーを待ちながら」(ベケット)
とか答えるのがよいと思う。
理由を訊かれたら、
「最近読んだ3つだから」
とか答えておけばよくて。

作家ファイルを適当にながめていたら、
中村文則で笑ってしまった。
以下引用。


小説にしかできないことはなんだと思いますか?
「この世界の成り立ちと人間自体を、徹底的に掘り下げること。あらゆることの深部を、世界に向かって開示すること」

和洋問わず、好きな小説ベスト3
「カラマーゾフの兄弟」
「地下室の手記」
「嘔吐」




人間はここまで素直になることができるのか、
と、
愕然とするような、
うらやましくなるような。
中村文則は、
ある意味ものすごく特異な作家なのでは。




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