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道路の上の猫の上

2009.06.01(21:47)

惜別 (新潮文庫)惜別 (新潮文庫)
(1973/03)
太宰 治

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 面接会場にたどりつくためには、6時半に起きなければいけなかったのに、昨日なんでかよくわかんないけれどいきなり頭おかしく、なっちゃって、4時くらいまで起きていて、それから寝て、起きたら、9時半だった。自家用飛行機とかがなくちゃ面接に間にあわない時間で、すぐ電話して謝れば世界の人たちはやさしいから許してくれるのかもしれないけど、頭のなかにある細い糸がぷつぷつぷつぷつしたから、ひさしぶりに死にたいと思って、どうでもよくなった。電話もかけなかった。謝りもしなかった。向こうから電話がかかってきても、ごめん、あたしもう絶対出ないよ。猫にひかれて、死にたい。幾日か前、いつも車で通っている道で猫がぴんくいろになって死んでいた。灰色の猫なのにぴんくいろになっていた。そこを通るたび、いっかいぴんくいろになった猫はちゃんとすこしずつ灰色にもどっていて、そこを通るたび、ひらたくなっていった。ひらたくなるということは、体積がきっと減っていて、それたたぶん水分とかいろいろなんだと思うけれど、猫であったものは猫じゃないぴんくいろ的なものになってもっとこまかくなってさ、風化していくんだよ。ああなんで誰もかたづけないんだよ、といらいらした。あたしはぜったいかたづけない。いらいらしたからそれを猫じゃなくて布か何かだと思うことにした。すると灰色の布にしか見えなくなった。もう布になってしまったから、誰もかたづけない。ほんとはみんな知らないんだよ。道路で死んだ猫は誰かやさしい人がかたづけてるんだと思ってるかもしんないけど、あれはただ風化してるだけで、風化して布になって、その上を車が通っていくから、つぶされて、やがて道路になるんだよ。あたしたちは車を運転するとき、道路の上じゃなくて、道路の上にある猫の上を、走ってる。道路の成分はアスファルトときどき猫。

   ◇◇◇

「我が社には喫煙所がありません。全社員禁煙を達成しております」ということを笑顔で堂々と宣言している企業がこわい。そういう会社に限って選考過程に「最終選考合宿」とか入ってる。きもちわるい。
 餃子の王将が全店舗黒字でどかんどかんもうかってらっしゃる、このまえテレビで各店舗の店長の研修風景を見た、体育館みたいなところに集められて、社長に向かって店長ひとりひとりが絶叫する、「私は!今まで!あいまいな気持ちで!生きてきました!もう!それも終わりですっ!勝ちますっ!勝ちますっ!」、絶叫する、泣きながら絶叫する、社長も「よーし!ありがとうう!」、絶叫する、ひしと抱きあう。あう。絶対的に隔たった世界がある。世界とコミットメントしようという意志は一応持っているつもりだけれど、でも、たとえばあたしはこの人たちだったらまだ犬とか蟻とかに話しかけて「うへー俺さみしいー」と思って、いたい。
「誰とでも仲良くなれます」と言う人がいる。そんなわけないじゃない、それ嘘だよ、「誰とでも仲良くなれないよ」と思っているあたしというにんげんがあなたのすぐ横にいるんだから、でもべつにそれでも、なあなあで生きているんだ。目標というものがきらいなんだな、きっと、何かに向かって努力するということがきらいなんだな、何もかもをあきらめたあとに構築された荒野みたいな場所で、ときどき星を眺め、塩きゃべつを齧る生きかたは、そんなに不幸だろうか。蟻を殺した。食べおわったアイスのカップを放置していたら蟻がいっぱい来たので、あたしは蟻を殺したよ。気持ちわるいっていうだけで、あたしは蟻を殺すよ。なんで殺すんだろうね。身体が小さいからだよね。誰かの犬とか猫を殺しても、器物破損罪にしかならないんだ。5ミリくらいの体長のにんげんがいてそれをつぶしても、殺人罪に問われないんだろうな。なんとなく。
 面接に行けなかったので中二病です。

   ◇◇◇

 チョコレートを齧りたいと書きたいけどチョコレートは食べない、んだけれど目の前にチョコレートがあったので食べたらやっぱり美味しくないや、チョコレートって辛い、食べたとき口内にぺたんとくっついて熱くなって火傷しそう、ビスケットとかにくっついているちよこれえとなら良いけれど、むむ、このまえ友達からキャラメルをもらった。ばなな味のキャラメル。10年ぶりくらいにキャラメルを食べたら超おいしかったよばななあじのキャラメルメル。
 面接は行けなかったけれど、会社説明会には行ったよ。人事の人ってみんないい人だよね、でも、会社に入ったら人事の人とはほとんど会わない、んだよ。

   ◇◇◇
 
 もう書いてもいい頃だと思うけれど、(そうとう前に)某求人系広告会社の会社説明会に行ったとき、その説明会担当の人が、ライバルの某求人系広告会社について、「あそこは良い会社です。親切な会社です。就職活動中の学生にたいして会社案内を出してくれます。親身になって応援してくれます。そして会社に入った新社会人には『3ヶ月で会社を飛びだす方法』と称して転職案内を出してくれます。とても親身になってくれます」と言っていた。
 こういう圧倒的な物語とかエピソードとかにたいして、あたしはかける言葉がない。23年も生きてきて、目のまえで起こっていることについて何か言うことすらできないんだよ、布になった猫について何を言えばいいんだろう。何も言うことがないから死んだ猫は道路になるって言うんだ、よ。でも「あたしが死んだ猫が道路になると言う」ことは、あたしがあたしについて何かしゃべっているってだけなんだ、よ。もやもやぷん! ああどうでもいいや。「右大臣実朝」何がなんだかちっともわからないあたし頭悪い。




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