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まいにち同じ顔でごめんね

2009.07.27(23:10)

絶対の愛 [DVD]絶対の愛 [DVD]
(2007/11/22)
ソン・ヒョナ.ハ・ジョンウ.パク・チヨン

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 ひとりで絶賛キム・ギドク祭り開催中で「絶対の愛」を見た。あたしこれは傑作だと思う。女のひとは「毎日同じ顔でごめんね」と言ってシーツを顔に巻いて泣いているし、男のひとは「人間なんてみんな同じだよ」とつぶやき、消えてしまった恋人を思いながらべつの女のひとと寝ている。整形を施した医者は「それは愛なんだよ」と言って、俺は、その愛がまちがっているなんて思わないけれど、愛がまちがっていても正しくてもべつにそれは幸せとは関係ないんだなと思ってとてもかなしい気持ちになった。
 女のひとはちゃんと世界の中心で愛をさけぶことができた。「あたしになんの罪があるの? あなたを愛しちゃっただけじゃない!」とちゃんとさけぶことができた。でもちゃんとさけぶことができてもやっぱりそれは幸せじゃないし、だとしたら、俺たちはなんだってやたらとさけびたがるんだろうねと思った。
 ポール・オースターが言語でやったことをキム・ギドクはちゃんと映像でやれているんだなと思った。言語が意味的ならば映像は存在的だと思うけれど、言語を失ったときにはちゃんと意味を失って、映像を失ったときにはちゃんと存在がなくなるんだなと思った。とてもかなしくなった。
「この映画は見てはいけないんじゃないか」と思った映画はたぶん初めてだと思う。涙腺ほかいろいろなものが壊されてしまったような気がした。昔の写真でつくったおめんをかぶってカフェに登場したあたりから気持ちわるくなって、それからとてもかなしくなったから、それ以降ずっとえぐえぐしていた。俺は気持ちわるいと思った。気持ちわるい。

   ◇◇◇

 とても複雑でとても説明したくないなりゆきによって、明日無事に高校野球の決勝戦が行われればアテネ・フランセまでパラジャーノフ「火の馬」を見にゆけることになっている。見られない可能性が高まってくると異様に見たくなってくる不思議。こんなに晴れを祈ったことはない。晴れろ。晴れなくてもいいけれど、雨でも、やってくれ。俺はおまえたちの根性にこんなにも期待したのは、はじめてだよ。

   ◇◇◇

 めもめもめーも

 世田谷美術館「メキシコ二十世紀絵画展」 ~8/30

 世界中の映画が見たい!と言っていた時期があって、同じように世界中の絵画が見たい!と言いたいので世界中の絵画が見たい。「メキシコに興味があるのか?」と訊かれたら「ない!」と言うしかないけれど、ディエゴ・リベラ「夜の風景」はとりあえずよさそう。

   ◇◇◇

 ペンギン・カフェ・オーケストラは名前がとてもかわいいので名前がとてもかわいいなと思う。

   ◇◇◇

 昨日、バイト先のコピー機に素人がつくった手書きのポエムの忘れ物があった(ベイベーとか書いてある)。「この世界でもっとも忘れてはいけないものだ!」と思った。俺と先輩は性格さいあくなのでそれを読みながら一時間くらい笑いころげていたのだけれど、俺は「『俺も詩書いてますよ』と死んでも言わないようにしよう」とひそかに思った。詩を書くということ、詩を他人に読まれるということがどういうことかを、ここ数カ月くらいでいちばん痛烈に意識したできごとだった。
 俺はね、そしてきみはね、たぶん舌噛んで死んじゃいたいくらい恥ずかしいことをやっているんだよ。




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