スポンサーサイト

--.--.--(--:--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

俺たちはやつらを殺して、その母親や妹たちを犯しに行くんだ。

2009.08.13(18:45)

Down in the GrooveDown in the Groove
(1988/06/02)
Bob Dylan

商品詳細を見る

 レバノン戦争の際、イスラエルの従軍記者のインタビューに対して、ファランジスト民兵は「俺たちはやつらを殺して、その母親や妹たちを犯しに行くんだ」と言ったらしい。「やつら」とはパレスチナ・キャンプの一般人のことだけれど、「すごいことを言う」と思った。

   ◇◇◇

「トルタの国語」が「現代詩手帖8月号」で渡辺玄英さんに褒められているらしい。「現代詩手帖」すら買わないのに「トルタの国語」を買った俺は攻めてる。でも買ってから一ヵ月半経つのにまだ38ページしか読んでいない俺は攻めてない。俺はたぶん一生攻めない。

   ◇◇◇

 彗星塔「ボオドレエルの誠実 vol.2 対話」をぱらぱらと読む。おもしろい。こういうのを読むと、詩はとてもおもしろいけれども、たぶん詩以上に何かおもしろいものがあるんだろうなと思う。詩人は前提においてすでに裏切っている。かっこうをつけることは詩人として当然だと思うけれど、かっこうをつけるそのことが詩を凌駕してしまっているように見える。でもこれは詩と詩人をわけて考えた話だからどうでもいい。かっこういい詩人が書いた詩は問答無用でかっこうよく、ものごとがそういうふうに表現されるのだとしたら、もう、それでいいような気もしている。
 八柳李花さん主宰の同人誌「遠来 vol.1」を読む。これに載っている文月悠光さんの詩「ジャンク」について、彼女自身がブログで「みなさんの詩がうますぎて何も言えません。私の詩はここにあっていいのだろうか。今回は本当に申し訳ない不出来な作品でした。」と書いている。
「うますぎる」と書いているのだから自分の作品はへただと思っているのだろうけれど、うまいというのはなんなのか、詩については特によくわからない。
 本谷有希子「あの子の考えることは変」について「あれはへたくそだ」とわたしは言ったことがある。

「ねえ、巡谷。私も煙草を吸ってみたいんだけど。」

「日田。換気するから窓開けて。」

「巡谷ー。私さ、自分の肩の匂いしか嗅げないんだけどー。」

「巡谷。あのさ、私、すごい獣臭いんだよ。」


 ふたりだけの会話なのに、たった2ページで「名前を使っての呼びかけ」がとても多く使われている。わたしはふたりだけで会話するときほとんど相手の名前を呼ばない。だからこういう会話の書きかたはとても不自然だと思った。この小説では、ふたりだけの会話でも3人目がいる。3人目は「観客」と呼んでも「読者」と呼んでもどっちでもいいけれど、本谷有希子さんは小説としてその存在をあまり意識していないように見える。あまりに無防備な書きかたをしていると思う。だからわたしは「へたくそだ」と言った。「わたしたち二人が同居している部屋は」という説明的な文章も、すくなくともそのタイミングでいれるべきじゃないと思った。わたしは「ああ、作者は『そろそろ状況説明をしなきゃいけない』と思っているんだな」と思ってしまった。そうわたしに思われるような書きかたはやめたほうがいいと思った。おもに、わたしのために。
 でもわたしはこの小説の最初の2ページで3回くらい笑ったのだから、それでいいじゃないかと思う。へたでも好きだと思った。2ページより後は読んでないけれど、それでも好きだと思った。
 わたしは詩のうまいへたがわかったことがいっかいもない。「うまいへた」は他人事なんだと思う。「うまいへた」はたぶん文月さんにとってはせつじつな問題で、そして、わたしは「わたしのうまいへた」には関心がないわけではないけれど、「文月さんのうまいへた」にはどうしようもないほどに関心がない。詩の好ききらいを、わたしは、どういう言葉が書かれているかでしか判断できない。

だけど、吐かなくても
わたしはうたをうたえる。


 たとえばわたしはこの2行がとても好きだから「ジャンク」という詩をわりあい好きだと思った。そして、それだけじゃなく、「ジャンク」のすぐ前のページに載っている小林坩堝さんの「でらしね」の最後の3行、

手拍子ならばひとつふたつ。
そんなもので、
翼は飛べる。


 を読んだあとに「ジャンク」を読んだからもっと好きだと思った。ふたつの詩が呼応している、とか、つながっている、とか、そういう物言いはぜんぜん好きじゃないけれど、「でらしね」の3行を書いたひとがいて、「ジャンク」の2行を書いたひとがいて、それがたぶんたまたま同じ詩誌に載っているということはすこしうれしく、ぴかぴかしてる、と思った。

   ◇◇◇

 2日くらい前から左胸が痛い。たぶん死ぬんだと思う。




コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://kizuki39.blog99.fc2.com/tb.php/668-0c0ea23a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。