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わたしたちはわたしたちの途中にいる

2010.04.11(13:07)



 4月4日はYNに連絡して遊んだ。。YNに会う前にユーロスペースでアンゲロプロス「永遠と一日」と見た。ものすごくおもしろかった。あんなに夜に染みだしていく車のライトは見たことなかった。のっぺりと道路から夜がもくもくたちあがっていた。それを車のライトが照らしていた。光が照らすのは夜なんだって、さ。
 YNと会って、YNの惨殺現場(休みなし、残業代なし)の話を聞いてこころを慰めた。YNは自転車にはまっているという。つまり、たかが自転車(ロードレーサー)に○万円をかけるひとはばかだと言われると言っていたけれど、わたしも、ばかだと思うよ。

 昨日は朝からユーロスペースにかけこみ、安藤モモ子監督、満島ひかり主演「カケラ」を見てきた。相変わらず満島ひかりはかわいいし(しじみの映画も見たい)、中村映里子もばつぐんによかった。唯一の弱点は見ていてもそんなにおもしろくないところ、だろうか。終わりかたはなんとなくものすごいと思ったので、だれか「『カケラ』の終わりかたを議論する会」を発足させて議論してほしい。「ナチュラルウーマン2010」もそうだけれど、いま新人監督は女の子同士の恋愛を描かなくてはいけないという鉄の掟でもあるんだろうか、よい世界になってきた(「ナチュラルウーマン」って旅館の水槽に入っている蛸をいきなりとりだしてその場で食べちゃう女の子の話だっけ…)。
 そのあと「八帖帳の犬」の藤野さんに会って、渋谷をしばらくさまよって、東急をさまよって、なかの喫茶店でお話。洗濯機の脱水機能が壊れたから手で絞っているとか、フランスパンを3日間齧りつづけているとか、部屋の電気がつかないから蝋燭の光で暮らしているとか、昭和と昭和以前と平成が混じったような暮らしをしていると聞いた。ぜんぜん意味がわからないと思った。「パン屋さんを開きたい」と言っていたので、「パンが好きなの?」と訊いたら、「いいえ、たいして」と言っていた。ぜんぜん意味がわからないと思った。「となりでおにぎり屋さんを開いていいですよ」と言ってもらえた。「主食屋さん」と彼女は言った。主食屋さん。
 渋谷をさまよっていると彼女は洞窟に幽閉されそうになった。それはあぶないので、スープカレー屋さんに逃げた。なぜか戦闘機がでてくる映画がやっていて、彼女は戦闘機がでてくる映画は全部「トップガン」だと思いこんでいて、でもちがっているのかもしれなくて、ブラッド・ピットがでてくれば「トップガン」にちがいないと思ったけれど、わたしたちはふたりとも、ブラッド・ピットの顔を知らないので、それが「トップガン」かどうかはわからなかった。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの区別がつかないわたしたちは無知すぎると思う。
 ユーロスペースまで行って、明らかに初めて会ったひとがいっしょに行くのにふさわしくないだろう(とわたしはえらいのでちゃんと知っていた)鵜飼邦彦監督「桃色のジャンヌ・ダルク」を見た。増山麗奈のドキュメンタリー。ロビーにへんなかっこうをした女のひとがいるなと思ってずっと見ていたらそれが増山麗奈で、舞台挨拶をしていた。映画はすごくおもしろかった。ピンク色のビキニだけで防衛庁に殴りこみにいき、上着を着なさいと怒られたりしていたひとだった。「原発のばかー」と言って、「桃色ゲリラぱーんち!」と言って、悪いアメリカや悪い日本政府に制裁をくわえていた。見ているひとが少なかった。みんな見ればいいのに。
 駅で別れた。楽しかった。彼女は、だいたい彼女が書く文章みたいなひとだった。わたしはいつもうそばっかり書いていて、彼女ももしかしてうそばっかり書いているのかもしれないけれど、彼女が文章を体現しているのならば、それはうそじゃなくてほんとうなのかもしれないと思った。

 ゴールデンウィーク前後からユーロスペースのレイトショーでまたカネフスキーの映画が上映される。ゴールデンウィークは実家に帰るつもりだったけれど、もう帰っている場合じゃない。有楽町シネマでのイタリア映画祭も行きたい。ほんとう、仕事なんかしている場合じゃない。




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