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にんにくの皮を剥いて切りきざんだだけで夜はたやすく終わる

2010.06.23(22:11)

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 にんにくの皮を剥いて切りきざんだだけで夜が終わる。おみそしるばっかり飲んでいるとみそになっちゃう!と思ったのでミネストローネをつくった。あいかわらず酸味が抜けないので、飲めないほどではないけれど、おいしくない。たとえば時間をかけてことこと煮込めばいいとか、たまねぎとにんにくをじっくり炒めればいいとか、時間のかかることはあんまりやりたくない。バターで炒めるといいとか、砂糖をくわえればいいとか、みりんとみそをくわえればいいとか、ぐーぐる先生に訊いてみたらいろいろな答えがかえってきた。みんな、ほんとうにそんな「カレーにチョコレート!」的な隠し味要素で酸味をのりきっているんだろうか。家庭料理とはなんと深遠な世界だろうか。

   ◇◇◇

 入間人間「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」を読んで村上春樹「レキシントンの幽霊」を読むと、ちょっとだけふくざつな気持ちになる。「嘘つきみーくん~」がけっきょくのところただのエンターテインメントな展開にしからなかったのは、ちょっと、ぶざまなんじゃないだろうかと思った。エンターテインメントってなんだろう。「ひとをたのしませたい」とか「夢をあたえたい」と言っているひとのことがいつも理解できなかった。わたしも文章を書いているけれど、わたしはわたしの文章でだれかを楽しませたいと思ったことなんていっかいだってなかった。だれかをたのしませたいと思ってこんなことになってしまうなら、わたしはだれかをたのしませなくていいと思った。夢なんかもらってなんになるんだろう。わたしはだれかの夢になんてなりたくない。わたしはだれかの現実になりたい。ずっとずっと、だれかの現実になりたかった。わたしはわたしよりもわたしの文章が現実になればいいと思った。描かれた現実にわたしの夢を投射しながら、それがなおも現実でありつづけるという過保護さを求めた。ゆりかごは黒くは死なない。なんでもいい。この世界のあらゆるものは現実なのに、ひとはいつも本や映画を現実ではないと言うものだから、わたしはたちまち混乱してしまう。つまらないひとなんてしまうまに踏まれて死んじゃえばいいと思った。本程度にすらわたしに好かれず、わたしに影響をあたえず、映画程度にすらわたしを泣かせることができないおまえはそれでも現実なのかよと思った。おまえに出会えたことよりもわたしの部屋の隅でほこりをかぶって黄ばんだ1冊の本に出会えたことのほうがうれしかった。わたしは本気でうれしかった。「いっかいきりの人生なんだから本気で生きなきゃ」というひとがいた。わたしにはよくわからなかった。人生に本気もなにもないよ。わたしたちはただ生きているだけだよ。だれかがむーみんみたいにぐうたらに生きているように見えたとしても、それがそのひとの本気の人生なんだよ。おまえは本気で生きているわけじゃないよ。本気で生きているふりをしながら他者をせっせと測っているだけだよ。それでも、わたしは人生なんて本気で生きていないし、生きたくもないよ。わかりきっているじゃないか。なにをどう生きようと、後悔すると決めたならば後悔するんだよ。わたしたちは本気でもぐうたらでもないから、いつもよろこんで後悔しているんだよ。だからひとの後悔をきたないだなんて思わないでくれよ。たのむから、思わないでくれよ。どうしてわたしは毎日会うひとよりも1回も会ったことのないひとのほうが好きで、愛しいと思うんだろう。みんな、自分のなかでだけ現実であればいいんだろうか。わたしは、自分のなかで現実じゃなくていい。せめて、だれかのなかで現実になりたい。現実は夢よりも遠く、わたしはわたしからもっとも遠い。

   ◇◇◇

 にゃー。たとえばジュースよりストローが好きというのは新しいんじゃないかと思う。ストローのおまけがジュースだったらいいのにな、すごいストローがあって、ジュースはただの平凡なジュースで、「このストローで飲むと七色の味になります!」と言って7種類セットで売りだしていたら、いいのにな。わたしはそんなもの買わないけれど、そんなものはだれにも必要とされていないけれど、いいのにな。




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