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「フェリックス・ティオリエ写真展」@世田谷美術館

2010.07.06(00:06)

Planet WavesPlanet Waves
(2004/06/01)
Bob Dylan

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 TNが横浜まで一時的に来ているので、火曜日は池袋まで行って遊んだ。昭和っぽい食堂でごはんを食べて、ロックバーに行った。ロックバーとなればジャズバーなんかとちがってわたしの知っている曲ばかり流れるにちがいないとにらんでいたけれど、ジャニス・ジョプリンしかわからなかった。よのなかはそんなものだ!と思った。TNはいま研修で営業をしていて、たいへんそうだった。TNの会社はたいへんおおきな会社なので、といっくで立派な点数をとらないといっこも昇進できないと聞いた。すごい。「300点代なんて俺だけだよ!」と言った。こわいと思った。「パチンコでエヴァの新しいのがでたんだ!」と言った。といっく勉強すればいいのにと思った。

 土曜日は朝から会社の命令でぼらんてぃあのごみひろいをした。会社のえらいひとが「今日は町内会の清掃活動があったので、ごみは貴重です! ごみのとりあいに夢中になって車にひかれないように注意しましょう!」といきなり言いだしたので、びっくりした。ごみはなかった。わたしは煙草の吸殻をみっつくらい拾って、わたしのまえでせっせとごみを拾ってはごみ袋のなかにいれていく課長の背中を黙って見つめていた。暑かった。ゴミ捨て場にはなにもはいっていないごみ袋ばかりが捨てられていた。
 用賀駅で藤野さんと待ちあわせた。わたしは電車に乗りおくれたので、藤野さんに「10分遅れます。ごめんなさい」とメールをしたら「ぽっきー!」と返信がきた。ぽっきー。でもわたしはうそつきだから、時間にふつうに間にあって、藤野さんはわたしが10分遅れると見こして甘納豆を買っていたので遅れてきた。ぼらんてぃあでいっぱいもらったおかしがいらなかったので藤野さんにあげた。藤野さんは甘納豆をくれた。甘かった。
 世田谷美術館までせっせと歩いた。猫使いがいた。石化された女のひとがいた。世田谷美術館で「フェリックス・ティオリエ写真展」を見た。今年見た写真のなかでいちばんよかった。みんなモノクロで、太陽の光に向けてぱしゃりと撮っているくせに太陽の光は白くて、それはうそんこの太陽の光だから「きれいだなあ」と思った。どうしてこんなに鮮明にひとやものを撮れるんだろうと思った。さかだちしたってできないよ!と思った。あんまり鮮明すぎるからそれはもしかしてひとやものじゃないのかもしれないと思ったけれど、あんまり鮮明すぎるからそれはもしかしてひとやものだったのかもしれないと思った。このひとはこんなに世界をぱしゃりと見ることができるのに、どうしてわたしはこのひとのじゅうぶんのいちも世界を鮮明に見ることができないんだろうかと思った。かつて、押井守は「ひとはけっきょくのところ自分の見たものしか描けない」と言っていたと思う。だから、ピカソにはひとやものがきゅびっと見えていたにちがいないし、カンディンスキーにはひとやものがちゅしょっと見えていたにちがいない。ティオリエさんの目にあんな風景がうつっていたのなら、そんな風景を見ることができるめだまがほしいって思うし、そんな風景を見ることができるこころがほしいって思う。わしゃわしゃしていた木の枝がかっこうよかった。うそだろ!って思った。でもうそじゃなかった。
 高田馬場の早稲田松竹まで行って、オリヴィエ・アサイヤス「夏時間の庭」を見た。藤野さんは甘納豆を食べていた。「甘いですね。いっぺんに食べられるものじゃないですね。あ、おせちにします!」とかとんちんかんなことを言っていた。でも甘納豆の賞味期限はひよわなので、おせちまで命がもたないみたいだった。藤野さんはがっかりしていたけれど、わたしはわりあいどうでもよかった。「でもおいしいですよ」と言っていた。「わたし甘いものあんまり好きじゃないんですけど」と言っていた。でも彼女ははじめて会ったときいきなりしらたまぜんざいを食べていたし、この前会ったときはきなこをえんえんと食べていたし、この日は甘納豆を食べていた。だから、ちょっとなにを言っているのかわからなかった。「夏時間の庭」はものすごくおもしろかったけれど、朝からごみひろいでつかれたので、ほとんど眠っていた。わたしは眠っても「あーよく眠った!」としか思わないけれど、「夏時間の庭」はちょっとすてきな映画なので、「もったいないな!」と思った。アサイヤスがきゅーとなのは、ここで描かれる美術品を実用的に扱うことにも、美術品的に扱うことにも、いっさいの否定をしていないことだと思う。だからアサイヤスは大人も子供も否定しなかった。大人も子供もちゃんと美しかった。大人がいて、子供がいた。たまに、映画を見て、大人がうつっていたり、子供がうつっていたりすると、「どうしてここには子供も大人もいないんだろうな」と思うことがあるけれど、アサイヤスはちゃんと大人も子供も撮れるので、たのしかった。映画を見てきてよかったって思う。
 藤野さんと牛のべろを食べて、牛のしっぽを食べた。おいしかった。「料理ができるようになりたいです!」と言った。わたしもそうありたいと思った。藤野さんは「うぇいぱーがすごいんですよ! ごはんにかければチャーハンになります! お湯に溶かせばスープになります! ぎょうざの皮に包めばぎょうざになります!」とびっくりすることを言ったので、あわててメモをした。「うぇいぱーがなければなんにもできないけど、うぇいぱーがあればなんでもできます!」と言った。うぇいぱー?
 ごはんを食べおわって「どうしようか?」と言ったら「階段を探しますか?」と言われたので、階段を探した。彼女は高田馬場を歩きながら「すごくどうでもいい風景ですね!」と興奮していた。せまい夜道にはいりこんでてくてく歩いていると、彼女はいきなりはんぶん廃墟にしか見えないアパートの階段をのぼりはじめた。屋上にでられなかったので、彼女は残念がっていた。空き地にはおおきな蛙がいてびっくりした。ボーリングのピンを目指して歩いた。彼女はへんなドアを開けた。「どうだった?」と訊くと「キッチン」と答えた。どこの階段をのぼっても、やっぱり屋上にはつかないので、残念だった。わたしたちはたぶん不法侵入をしていたので、彼女は「そろそろ見つからったしゃれにならない年齢になりますね」と言った。でもわたしはもう見つかったらしゃれにならない年齢だったし、会社もくびになっちゃうかもしれないと思った。それでも、彼女がよかったならそれはきっとなんでもよかったし、わたしはやさしくはないので黙って「そうだね」と言った。たぶん。
 雨が降っていた。わかれた。

   ◇◇◇

 日曜日、管城さんからメールがきて、それは「道玄坂を猫のようにしなやかに歩いてください。右側を歩いているとたまに私がいるので、一番最初に見つけた私と合流してください。」という内容だったので、「いやいや会えねえよそれ」と思ったけれどロイヤルホストのまえでホストのふりをしないで待っていたら管城さんがいたので、わたしのこころはうそつきだった。「俺絶対会えないと思ったよ」と言ったら「でも私はいっぱいいるから」と言われた。それはすごいなと思った。
 渋谷のおーねすとという場所で、ぜんぜん知らないひとのライブをいっぱい見てきた。わたしはちらしをもらってそれを見ればたぶんどのバンドがなんて名前かわかったかもしれないけれど、家に帰ったとたんにちらしは捨ててしまったので、わからなかった。へんなひとはのいじーで爆音でばかだったので、楽しかった。巫女っぽいかっこうした女のひとがさんにんいて歌って楽器を弾いていたのでかわいいなかわいいなとずっと思っていた。へんなひとは11曲もやっていたのに演奏時間は10分くらいだった。ふつうに三角みづ紀さんが立っていたので、「三角さんだ」と思った。お料理バトル的なものをやっていて、冷蔵庫のなかにある食材で即興でお料理をつくるという企画で、わたしたちは食べたけれどそれは味がなかったのでびっくりして、たのしかった。「水中、それは苦しい」というバンドに三角さんが混じってサングラスをかけていた。なんだったんだろうと思った。水中、それは苦しいはすてきなバンドだった。ボーカルのジョニー大蔵大臣はまちがいなく大臣ではないし、水中はそれは苦しいに決まっているから、すてきなバンドだった。稲川淳二みたいなひとがいて、わたしは「あれは稲川淳二に決まっている!」と思ったけれど、会場の雰囲気を読むかぎりあれは稲川淳二ではないみたいだったし、最後にBBゴローと紹介されていたので、稲川淳二がBBゴローという名前に変わっていなければ、あれは稲川淳二じゃなかった(わたしは稲川淳二の怪談はなにを言っているのかよくわからないから好きだ)。トンチという女の子がわけがわからないくらいかわいかったのでちょっとわけがわからなかったと思いました。
 管城さんとスープカレーを食べた。彼女は超人的な速度でスープカレーを食べていて、わたしはスープカレーの食べかたがよくわからないので、超人的な遅さでスープカレーを食べた。わたしよりだいぶあとに食べはじめたとなりのおばさんのほうが早く食べおわっていたので「!」と思った。びっくりした。「私はむかし帽子をふたつかぶって歩いていました」といきなり告白されたので、だいぶびっくりして、帰った。雨は降っていなかった。




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