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dracom「事件母」@シアターグリーン

2010.11.22(21:46)

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 11月21日(日)

 つまりわたしは、日記だけは毎日つけようと思った。
 池袋のシアターグリーンでdracom(筒井潤演出)の「事件母」を見てきた。ここさいきん演劇やダンスばっかり見ていてもうかなり飽きていて、通うのもだいぶんめんどうくさくなっていて、F/Tだからいって五反田団や黒田育世のようなすばらしい舞台がいくつもあるわけでもなくて、というよりもたいていは意味わからんちんでつまらなくて、でも、黒田育世を見ることができただけで11月のわたしはさいこうにしあわせだったから、それでいいのかもしれない。ごみのようなにんげんがいるからわたしはひとを好きになれるし、もしも好きになれるやりかたが相対的でしかなくて、わたしがましな場所ばかりを求めているだけだったとしても、わたしは、それでいいと思う。「事件母」がひどかったのは、ただたんじゅんに、演劇として身体と言語が劣っていたからだと思う。「~~するです。」とか、ちがうよって思う。たとえば、プリングルスやコカコーラの中身をぶちまけることができない舞台にどんな価値があるんだろうとわたしは思う。プリングルスをぶちまけられないかなしみは小説に任せておけばいいと思う。なにをこわがっているんだろう。「こうやってはふつうの演劇になってしまう」ともしも思っているのなら、それはちがって、おもしろい演劇はぜんぶふつうの演劇なんだとわたしは思う。あと、アクシデントかどうかわからないし、実際にそうだったのかどうかはもっとわからないけれど、男のひとのちんちんがまるみえだった。dracomはこれからわたしに一生「ちんちん劇団」と呼ばれるだろう。ちーんちん!
 早稲田松竹までいって、ヴィム・ヴェンダース「パリ、テキサス」と「ベルリン・天使の詩」を見てきた。名作として名高い「パリ・テキサス」で、おもしろいけれど「さすらい」や「都会のアリス」ばっかりが好きなわたしにとってはちょっと退屈なめんもあった。男の子がかわいかったのでよかった。
「ベルリン・天使の詩」はむかしDVDで見たときに耐えられなくて「ちょうつまんないー! ぷーんぷん!」とぶんぶん言っていた時期があったけれど、いま見たらそんなにひどい映画じゃなくて、ベルリンはきれいで、むしろたのしかった。ポーランドやソ連、東ドイツなどの光景は灰色すぎて好きだ。寒くて、なにもなくて、ひとなんていっぱい転がっていそうで、好きだと思う。
「ベルリン・天使の詩」のもっとも感動的なシーンは最後のクレジット「すべてのかつての天使、特に安二郎、フランソワ、アンドレイに捧ぐ」だと思う。わたしがびっくりしたのは、映画の速度っていうことで、たとえば、「ベルリン・天使の詩」が公開されたのは87年、小津安二郎が死んだのは63年、トリュフォーが死んだのは84年、タルコフスキーが死んだのは86年、わたしは、文学がこれと同様のクレジットをつけることはできないと思う。わたしたちはたぶんクレジットで村上春樹の名前をだすことはできない。大江健三郎もむりだし、太宰もむりだと思う。三島や川端康成ならなんとかなるかもしれないけれど、ちょっと、よくわからない。それで、同時代の海外の作家はどうかといえば、わたしにはだれをも選ぶことはできないんだと思う。逆に文学のクレジットにゴダールの名前をあげることはできると思う、トリュフォーでもロメールでもブレッソンでもいいと思う。映画の世界ではひとはすぐに巨匠になれる。けれども、文学の世界ではひとは100年たたないと巨匠になれないように見える。それは、作品のどこかに名前をだせるかだせないか、というささいなちがいでしかないのかもしれない。でも、名前をだすことができるまでの時間がちがうかもしれないということは、その作家が作品をつくった時間死んでからの時間は映画監督よりも流れかたが遅いかもしれないということだと思う。ひとはそれぞれの天使がいないと作品をつくることができないのに、文章を書くひとはどうしてあまりにも他人を天使にしないんだろう。ただ腐らせていくだけじゃないのかな。腐った肉を食べて、おいしいおいしいって、そればっかり言ってるだけじゃないのかな。それはおいしいよ。おいしいんだよ。


 11月22日(月)

 会社にいった。HTさんがらくだを持ってきて「びっくりするよね」って言っていた。あとはとくにおもしろいことはなかった。




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