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同じ夜にひろがる等しい道

2010.12.06(21:15)

この時代に想うテロへの眼差しこの時代に想うテロへの眼差し
(2002/02)
スーザン ソンタグ

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 12月3日(金)

 金曜日だった。会社にいった。


 12月4日(土)

 藤野さんと有楽町駅で待ちあわせをして、ゴダール「勝手にしやがれ」を見た。おもしろかった。映画館からでて、次の映画まで時間があったから、藤野さんは「たいやきを食べましょうよう」と言っていて、うすうすわかっていたけれどもたいやきはなかった。日比谷公園を歩いた。結婚しているひとがいた。藤野さんはひとりで落ち葉に向かって「きみたち黄色すぎるよ!」って話しかけていたからへんなひとだなあって思った。映画館にもどって、「気狂いピエロ」を見た。おもしろかった。「気狂いピエロ」は、はじめはあんまりかわいくないかもしれないアンナ・カリーナだけれど後半の水兵さんっぽいかっこうをしたらとたんにかわいくなったのでうれしかった。ベルモンドが思ったより青かったので「青い!」と思った。海より青いなあと思ったらどっかんってなっていた。わたしは、「気狂いピエロ」はもう5回くらいは見ているはずだけれど、いまだに話がわからない。みんなわかっているのだと思うとこころが震える。
 藤野さんとごはんを食べて、それから銀座の街をうねうねしていた。高い箸や、時計ばっかりがたくさん売られていた。冬だからイルミネーションがかぴかぴ光っていて、どこの通りもすべてが同じように見えてきれいだった。地下にもぐって話をした。「まっとうに生きるの?」と訊いた。「わたしの寿命はあと3年くらいなので」と言った。「パン屋さんになりたい」と彼女は言った。それはたのしいだろうなあと思った。わたしはあいかわらずもっと人生をどうでもいいものにしたいと思った。あいかわらず死にたい気持ちなんてひとつもないけれど、彼女といるといつも生きすぎてしまったように感じた。それはたぶん嫉妬だろうなあと思った。甘酒みたいだなきみはと思った。「わんわん」と彼女は言った。

 
 12月5日(日)

 日仏学院までいって、アモス・ギタイ「カドッシュ」、「メモランダム」を見た。「カドッシュ」はちょっとよくわからなかったけれども、「メモランダム」はおもしろくてきれいだったので、よかった。でも、ほとんど寝ていたのであまり覚えていない。こういう映画を見ても、やっぱり登場人物と登場人物の関係性がぜんぜんわからない。みんなわかって見ているとしたら、わたしはあたまがわるいんじゃないかなと思った。
 ダン・ローズ「コンスエラ」、ソンタグ「この時代に想う テロへの眼差し」もすばらしかった。トニ・モリスンももちろん。サラエヴォに「ゴドー」を上演しにいった「サラエヴォでゴドーを待ちながら」がとくにすばらしかった。サラエヴォは、わたしが知らない街のなかでもっともうつくしい街だ。


 12月6日(月)

 SSくんとひさしぶりにふたりでごはんを食べた。恋愛についてとにんげん不信の話をしたので、SSくんのすばらしさがばつぐんに発揮されていた。「みんな『あのひとはいいひとだ』ってけっこうかんたんに言うけど、そんないいひといないよ」って言っていた。「『いいひと』じゃなくてもこまらないよね」とわたしは言った。わたしはだれかが好きならそのひとがいいひとじゃなくてもよくて、たとえばそのひとがくずならくずでいいと思った。どうせわたしよりもくずなにんげんはいない。くずならくずでうつくしいだろうと思う。でもそういうことは言わない。それに、わたしは、SSくんよりやさしいにんげんを知らない。




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