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従順な豚

2011.05.14(23:47)

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)
(2009/01/08)
平山 夢明

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 5月9日(月)

 会社にいった。8時まで残業をして帰った。あとはとくになにもしていない。


 5月10日(火)

 会社にいった。8時まで残業をして帰った。
 飛浩隆「象られた力」のなかでもっともきれいだったのは「夜と泥の」だった。夏至の夜、1度だけ沼にあらわれてはくずれて消えていく女の子のイメージがとても美しかった。「ラギッド・ガール」の美しさ、はかなさに似ていると思う。


 5月11日(水)

 会社にいった。
 ポメラが壊れたので、保証書を探したけれどなかった。捨てた記憶だけはある。でもそれは妄想だと信じていた。信じていたのに、こんなのってないよ。


 5月12日(木)

 会社にいった。9時まで残業をして帰った。
 Kingjimさんの対応が奇跡を起こすかもしれないと思った。


 5月13日(金)

 会社にいった。「遊びにいくんで!」と4時に退社して、そのまま渋谷にいった。オーディトリアム渋谷でミシェル・クレイフィ、エイアル・シヴァン「ルート181」を見た。国連のパレスチナ分割決議によって定められた境界線(ただし、この境界線は1度も実現していない)にそってパレスチナを南部から北部へと旅をし、そこで出会ったひとびとにインタビューをくりかえすドキュメンタリーだった。つまり、悲愴な話をえんえん4時間30分も聞かされるドキュメンタリーだった。この映画を見たところでパレスチナ問題についてよりよくわかるようになるとは思えない。わかるのは、イスラエルにどのようなひとびとがいて、どのような話しかたをするのかというだけだと思う。でも、わたしはパレスチナ問題について話すよりもこういうひとたちについて話すほうが貴いと思う。「舌にピアスをいれたあの女の子がかわいかった」という言葉がパレスチナ問題にどういう影響をおよぼすのかわたしは知らない。そして「『舌にピアスをいれたあの女の子がかわいかった』という言葉がパレスチナ問題にどういう影響をおよぼすのかわたしは知らない」とわたしが書いたのは、わたしが部外者だからだと思う。当然だと思う。わたしはパレスチナ難民ではないし、アラブ人でも、ユダヤ人でもない。ユダヤ人とアラブ人が激しく混在しているある市の会議ではユダヤ人は「アラブ人は違法建築をくりかえしている」と主張し、アラブ人は「アラブ人には建築許可が起きない」と主張している。そういう問題に解決策をあたえるのは、すくなくともわたしではない。そういう問題があるならそこでなにかをしゃべっているひとを見たいし、そういう問題が解決されるならそこでなにかをしゃべっているひとを見たい。イスラエルに戦争をしかけたエジプトは敗退、やがて親イスラエル路線を歩んだエジプトにほかのアラブ諸国は激しい反発をくりかえす、ばらばらにひきさかれた中東の現実に監督たちは「ソロモンに審判」になぞらえていた。それは、メタファだった。メタファは世界を癒しはするけれど、救わないと思う。
 中東にいきたい。美しい国々を見たい。
 帰りの電車のなかで平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」を読んだ。SFはいまいちだけれど、「Ωの聖餐」や「無垢の祈り」などただ陰惨なだけの話はほんとうにすばらしいと思う。


 5月14日(土)

 朝起きて、SSくんとHAくんと待ちあわせてらーめんを食べにいった。Nくんが「あれは豚の餌だ」と言いきっていた、有名ならーめん屋さんということだった。行列ができていて、1時間近く待っていた。食べた。でた。SSくんたちはそとにでて「ほんとうに豚の餌だった」と笑いあっていた。わたしは「もうすこしだけでもいいからおいしかったらよかったのに」と言った。HAくんはずっと笑っていた。平山夢明の「東京伝説」シリーズにらーめん屋さんの話がある。内容は書かない。でもわたしは平山夢明を信じきっているので、きっと、らーめん屋さんにはらーめん屋さんの事情があるんだろう。SSくんは「俺たちは従順な豚なのだろうか」とくりかえしていた。ぶーぶー。俺たちは従順な豚なんだろうか。そして俺たちがそうであるとき、かりに俺たちがそこから脱したいとき、豚であることを脱するのか、従順であることを脱するのか。
 SSくんが手帳がほしい、HAくんがミキサーがほしいと言ったので、東急ハンズまでいった。SSくんは手帳を買った。HAくんはなにも買わずにいて、ビックカメラまでいってミキサーを見ていた。「ミル」ってなんだと思った。ふりかけやマヨネーズをつくれますと書いてあった。HAくんは衝撃を受けて「ミル」について研究しなければと言っていた。ふむとわたしは思った。
 カラオケにいって、SSくんをさまざまに好意的な意味で尊敬し、帰ってきた。彼はやる男だと思っていたよとわたしは思った。




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