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模造品が模造品が

2011.06.02(23:47)

ハチミツハチミツ
(2002/10/16)
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 5月31日(火)

 会社にいった。
 ゴダール「映画史」を読んで寝た。


 6月1日(水)

 会社にいった。SSくんが「今日はテンション低いね」と言った。「そうだろうそうだろう、今日の俺のテンションの低さははんぱじゃないからね!」と自慢気に答えた。ふふんと思った。
 ゴダール「映画史」を読んで寝た。


 6月2日(木)

 会社にいった。
 ゴダール「映画史」を読んだ。


 私がこれまで何本かの映画をつくり、今もなお映画をつくろうと努めているのは、ただ単に、こわいからです。

 労働組合と教会のあいだには大いに共通したなにかがあります。一方はこの世に安心感をもたらそうとし、他方はあの世に安心感をもたらそうとしているわけですが、でもこの二つのことはほぼ同じことなのです。必要なのは、危険を認識するということです。そして私は、《明日自分がどこにいることになるのかを知らないことがこわい》という言葉を口にする方をとります。

 子どもが生まれるということは、それまではアイディアとしてしか存在していなかったあるアイディアが、あるとき、まさに表現されるということです。だから私には、子供をつくったりつくらなかったりすることが、なぜ形而上的なこととされるのかわかりません。

 私はむしろ、ゆで卵をつくることも含め、すべてが政治だと考えています。なぜなら、ゆで卵をつくるためには、ある一定の金を用意しなければならないし、ある一定のやりかたを学ばなければならないからです。それに、いわゆる政治的弁説というのは、私が思うに、むしろ見世物のようなものです。それに対し、客観的なものというのは……よくはわかりません。でも私が思うに、客観的なものというのは、単純化して言えば、スクリーンのことです。スクリーンというのは平たいもので、だから客観的なものです。

 若い映画作家が、自分では傑作になると思っている映画の企画書なりアイディアなりをもってプロデューサーを説得しようとしても、そんなものは大して役に立ちません。だいいち、相手はいくらかの金をもっていたり、すでにいくらかの金をかせぐことに成功していたりするわけで、そうした人が若い映画作家のなかに、それらの手がかりだけでなんらかの可能性を見てとったりできるでしょうか? プロデューサーとしては、その若い映画作家の言葉を信じる以外にないわけで、それはあまりおもしろいことじゃありません。少なくとも、いくらかの共同作業がなされる必要があるのです。
 だから私が思うに、映画の草案を用意する方が有効でしょう。草案というのは、まだはっきりした形をとっていないわけで、だから、相手が望むなら、それについて話しあったり、それを一緒につくりあげたりすることができます。反対に、すでにはっきりした形をとったものであれば、相手はそれを、受け入れるかはねつけるかしかできません。つまり、すべてか無かの方法をとることになるわけで、私にはこの方法は、実行不可能で、しかもまったく成功の見込みのない方法と思えます。なぜなら、そのあとの仕事は、ただコピーをつくることでしかなくなるからです。そしてコピーをつくるというのは、単調な仕事です。だからこそ、アメリカなどでは、その無残な単調さを隠すために、何百万ドルもの金がつぎこまれ、そのコピーがけばけばしいものに仕立てあげられるわけです。

 映画はどれもみな、どんな人の一日の生活よりも想像力に欠けています。ところが、それを見る人たちは、二ドル払わさられたうえになお、その映画は自分の人生よりもずっと素晴らしいと思いこまされているのです。



 会社で働くということはほとんどコピーをすることでしかないのかもしれない。わたしたちはコピーを機械にまかせきりにしてしまい、そしてコピーをするということはそういうことだと思いこんでしまったからわたしたちがコピーを、しかもとてもぶざまなやりかたで続けていることに気づくことができなくなった。それでもすくなくとも、ゴダールが言うようにわたしの1日は映画なんてものよりはいくらかましなものなのかもしれない。けれど、わたしはそれはほんとうにかなしいと思うけれど、わたしはわたしの1日が1本の映画よりも美しいと思えるほどの想像力なんて持っていないし、これからもきっと、手にはいらないんだろう。




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