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わたしたちはイラン人を浜辺につれていくことすらできない

2011.06.08(00:42)

彼女が消えた浜辺 [DVD]彼女が消えた浜辺 [DVD]
(2011/04/22)
ゴルシフテェ・ファラハニー、タラネ・アリシュスティ 他

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 6月3日(金)

 会社にいった。


 6月4日(土)

 朝に知らないひとがうちにきた。早口なのでなにを言っているのかわからなかったけれど、わたしの家のつまった排水口の写真をぱちぱち撮り、わたしの家の壊れたクローゼットの扉の写真をぱちぱち撮り、それから扉をとんかちでがつがつたたき、でていった。部屋のなかにはそのひとがつかった脚立がのこされていた。びっくりして脚立を持ってそとにでると、そのひとが「あー商売道具がー」とさけび、脚立を持って帰っていった。あのひとはだれだったんだろう。
 高田馬場で藤野さんと待ちあわせた。「携帯電話がこわれたんです!」と言った。知っていた。でも彼女の携帯電話はもともと壊れていたけれどもっと壊れたということだった。見せてもらうとガムテープがはってあった。かわいそうな子だなあと思った。
 シェリー・ホーマン「デザート・フラワー」とアスガー・ファルハディ「彼女が消えた浜辺」を見た。映画にはふたつ以上の場面で構成されている映画とひとつの場面で構成されている映画の2種類があるけれど、「デザート・フラワー」が後者で、「彼女が消えた浜辺」が後者だった。「デザート・フラワー」はワリスがただしいと言っている。そしてワリスに「あんたはまちがっている」と言うひともいない。唯一ソマリア人みたいな医師がワリスにたいして「まちがっている」と言ったけれど、それは観客に「ワリスはただしい」と思いこませるために言っているだけにすぎない。「あんたはまちがっている」と言うひとですらもわたしたちただしい側にたつならば、どんなに映像をつらねようとそれは同じ映像なんだとわたしは思う。ここで描かれるアフリカはけっきょくのところアフリカのふりをした西洋にすぎない。おもしろかった。「彼女の消えた浜辺」には逆にただしいこともまちがっていることもなにも起こらない。それでも、バカンスをすごすこのイランのひとたちの美しさはどうしたことだろう。エリ役のタラネ・アリシュスティがかわいかった。イラン人が浜辺でたこをあげているというだけでこの映画は美しい。というより、わたしたちはイラン人にたこをあげさせることも、そもそもバカンスにいかせることすらできない。決定的に想像力がかけているということだ。だから、わたしは映画を見るしかない。
 映画館をでたら「カレーが食べたくなっちゃいました! ナン的な!」と藤野さんが言ったのでカレーを探した。「なに食べたい?」と訊くと「木の実!」とかそういうたぐいの答えしかかえってこない彼女にしたらなかなかのすばらしさだと思ったので探した。もちろんなかった。タイ料理屋さんにはいってタイ料理を食べた。カレーを食べた。彼女はすっぱいカレーを注文していた。店員のひとが「スッパイヨ。コレスッパイヨ」と連呼していたけれど彼女は負けなかった。からかった。でもおいしかった。なんの話をしたかは覚えていない。おもに書記の話をしていたと思う。「ゴルバチョフってしょせん書記だぜ」と言ったら「あのひとはすごい書記なんですよ!」と言われた。へえと思った。
 

 6月5日(日)
 
 朝起きて髪を切りにいった。待っているひとがいたらわたしは「名探偵コナン」を読めたのに待っているひとがひとりたりともいなかったからわたしは「名探偵コナン」を読めなかった。ひどい。
 いったん帰ってくりーにんぐ屋さんにひさしぶりにいった。それからさいたま新都心でCKさんと待ちあわせて「ブラックスワン」を見にいった。売りきれていた。しかたなく森下孝三「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」を見ることにした。1時間くらい時間があったのでぶらぶらしていた。さいたまスーパーアリーナに少女時代がきていたので少女時代を探したけれどなぜかいなかった。「ブッダ」を見た。とくに感想はないけれどおもしろかった。わたしが知るブッダについてのすべてのことは橋本治「宗教なんかこわくない!」だけれど、橋本治は「悟りをひらくというのはつまりただのにんげんになるということだったのだ」と言っている。このくだりはほとんど感動的だけれど、ブッダ以降悟りをひらいたひとはひとりもいないんだからわたしたちはいつただのにんげんになれるんだろう。
 ぶらぶら歩きながらぶらぶら歩いてもしかたがないことに気づきつつも歩きやがて居酒屋にはいってお酒をべろべろ飲んでお話をしていた。「遊びにいきたいね」と言ったか言われたのかしたから「遊びにいきたいね」と言ったか言われたかした。少女時代が居酒屋にくるのを待っていたら11時だった。少女時代がこなかったので、あきらめて帰った。
 帰ってゴキブリトニー・スピアーズをやっつけた。4時くらいまで日記を書いていた。


 6月6日(月)

 会社にいった。
 同じ時間まで残業していたKYさんが「かえろう」と言ったのでいっしょに帰ることにした。「あ。サンダル履きかえるのわすれた」と言ったので会社のまえで待っていたら「CMさんもいたー」と言ったのでいっしょに帰った。KYさんだけでもいったいなにを話せばいいのかさっぱりわからないのにCMさんもいるなんてそれはおそろしいことで、いつ核が爆発するんだろうかと思えるほどの緊迫感だった。ふたりとも「おなかすいたーおなかすいたー」とくりかえしていて、わたしに理性がなければ「ごはん食べいこう」と言っていたところだけれど理性がなければつめたい視線を浴びせかけられそのあとバットで殴られたりしていたにちがいないので理性があってよかったと思った。あとその日は財布を家に忘れてきていたのでよかったと思った。




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