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世界のすべてのひとが俺じゃなくてよかった

2011.11.10(23:59)

歴史哲学講義 (上) (岩波文庫)歴史哲学講義 (上) (岩波文庫)
(1994/06/16)
ヘーゲル

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 11月8日(火)

 会社にいった。あとは、会社にいた。
「合コンをすることになった」とSSくんが言った。
 家に帰って村上春樹「海辺のカフカ」を読みおえて、ヘーゲル「歴史哲学講義」を読みはじめた。

 11月9日(水)

 会社にいった。あとは、会社にいた。
「合コンが中止されることになった」とSSくんが言った。
 ヘーゲルを2ページ読んだ。


 11月10日(木)

 うまく眠ることができなかったから起きたらあと10分で家をでなくてはいけない時間で、「よくこの時間に起きることができたなあ」とうれしくなって納豆ごはんを食べて煙草を吸っていた。ちゃんと30秒前にはついた。
 SSくんとMFくんとお昼にそとにごはんを食べにいった。SSくんがあいかわらずすばらしくて、「小学生のころ俺は世界のすべてのひとが俺ならばよかったのにと思っていた」と言いだした。「中学生で俺は世界のすべてのひとが俺じゃなくてよかったと気づいた」と言った。そして「高校で俺は世界のすべてのひとが死ねばいいのにと思うようになった」と言った。理想的な成長をとげているなあと思った。
 喫煙所でIさんと会ったら「喫煙所外来にかよってる」と教えてもらった。「保険がきかない」と言われた。ニコチンの吸収をさまたげる薬をもらったらしく煙草がおいしくないと言っていた。なんでここにいるのと思ったからそう訊くと「1週間は吸っていいんだよ」と言っていた。ふうんと思った。
 季節が好きであればよかったと思う。冬に雪が降ることをたのしみにできるひとであればよかった。俺は俺が生きているあいだにどれだけふくらみ、そしてすりへっていただろう。俺は醜いだろう。けれど俺は醜いひとが「醜くなくなろう」と思うことがいったいどういうことなのかわからないままだ。カフカを読んだり、ヘーゲルを読んだりすることで、俺はいったいどれだけやさしくなれるだろう。他人にやさしくなれるために本を読むというありかたがまだどこかで、ちっぽけな場所でいい、まだたもたれているんだろうか。思想があれば行為が許される、行為があれば思想が許されるなんてずっとずっとばかみたいだった。許されるためだけの世界なんて窮屈で貧しくってぼけたするめみたいなものなんだと思う。きらいなものをきらって、憎むものを憎んで、そうしておりかさなったもののなかにもささやかな公平さがあるだろう。




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