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勅使川原三郎「私が思うこと」@自由学園明日館

2011.11.13(23:44)

囚人のジレンマ囚人のジレンマ
(2007/05/24)
リチャード パワーズ

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 11月11日(金)

 会社にいった。そのあと同期の飲み会にいった。
 飲み会が終わって帰るとAIさんに「今日、ぜんぜんしゃべってないよ!」と言われた。だいじょうぶだよと彼は答えた。だって俺はその気になればずっと黙っていられるんだから。


 11月12日(土)

 彼の家にお昼すぎにたくさんの本が届いた。平山夢明の本や岩波文庫があって、そのなかにキキダダマママキキの詩集が1冊混じっていた。詩集のタイトルの羅列はなんてすばらしいんだろうと思ったけれど、彼は部屋のなかにひとりきりだったからなにもしゃべりはしなかった。
 クリーニング屋さんにでかけた。ふたりの老人がならんでいて彼は3番めだった。待っているあいだに空を見ていた。遠くを見ていると目にいいんだとだれかが言っていたような気がするからそうしていただけだった。太陽の光は雲のうしろにいてもまぶしくて、ずっと見ているのはつらかった。でも空を見たときに太陽を見なければいけないわけではなかった。
 彼はドトールへいってKYさんからもらった数独の問題を解こうとした。初級問題からして解けなかった。しまったと彼は思った。俺はルールを知らない!
 電車に乗ってリチャード・パワーズ「囚人のジレンマ」を読んでいた。池袋で降りて、勅使川原三郎の朗読会「私が思うこと」を聞くために自由学園明日館まで歩いた。闇がしっとりと降りてきていた。彼はいちばんについた。整理券があると思っていたのになかった。いちばんについてしまったことが恥ずかしく思って時間をまちがえたひとみたいなふりをしようと思って、実際にそういうふりをしている気持ちにはなったけれど、彼には時間をまちがえたひとがどういうそぶりを見せるのかよくわからなかったからきっとできていなかっただろう。椅子に座ろうと思って椅子に近づくと傘立てみたいなかたちをしていた。きっと椅子にちがいないと彼は思った。でもそれが椅子じゃなくて傘立てで、座ったときに「重要文化財の傘立てに座るなんてあなたはなにを考えているのかしら」と係のひとに怒られてしまうのがいやだから座らないで「囚人のジレンマ」を読んでいた。係のひとは椅子か傘立てに座っていた。彼には世界がどうなっているのかよくわからなかった。ぞくぞくとひとがやってきて彼のうしろにならんでいった。でも彼はそこに立って本を読んでいるだけだった。
 勅使川原三郎はノートパソコンを持ってでてきて「ここに書いてあることを読みます」と言った。でも勅使川原三郎が言いたいことと勅使川原三郎が書いたこととはちがうらしく、とまどってばかりいた。「ゴダールは『カメラとはある意味で盲目的なものだ』と言いました」と勅使川原三郎は言った。「踊りもまた盲目的なものなのです」。
 彼は池袋の松屋でごはんを食べた。2階だった。電車に乗って家に帰り、インターネットで数独のルールを覚えてから問題を解いた。目標5分の問題を1時間くらいかけて解いた。がっかりして眠った。




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