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五反田団「びんぼう君」@アトリエヘリコプター

2012.02.02(00:27)

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)
(1978/12)
カート・ヴォネガット・ジュニア

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 1月29日(日)

 朝がんばって起きて小説などを書こうと思っていたけれど、それはまったくそう思っただけのことだった。でかける時間ぎりぎりに起きていそいでしたくをして大崎までいった。管城さんと12時30分に待ちあわせだったけれど彼女は「遅刻します」と言ってわたしは「よしよし」と思った。大崎にいったらひとがいなかったから、わたしは「大崎ってひとが住んでいないんですか」と訊こうと思った。でもまちがえて「川崎ってひとが住んでいないんですか」と訊いた。そうしたらすごくねちねちといじめられたのでくやしかった。大崎ってむつかしいと思った。むかし大崎(か川崎)にいこうとして川崎(か大崎)についたあとに「ここ大崎(川崎)とちがう!」と気づいたことがあった。そのくらいむつかしい。
 ローソンで「買ってあげたら飲みますか」と言われてコーヒーに抹茶がはいったようなコーヒーを買ってもらった。「どうですか」と訊かれたので「すごくまずい」と言った。「お茶とコーヒーのまずいところがそれぞれでている」と言った。そのあとアトリエヘリコプターで五反田団「びんぼう君」を見た。びんぼうなひとの話だった。どうしてか「どうしてその犬を僕とむすびつけるの!?」というところがつぼであとあとまですごくおもしろいように思って笑いをこらえていた。「びんぼう君」の話はまったく中身がなかった。中身がなさすぎてびっくりするくらいになかった。まだ豆腐のほうが栄養がありそうな気がした。管城さんはけっこう笑っていたくせに「苦行でした」と発言していた。
 寒い寒いと言いながら駅まで歩いた。風がつよくて、まるでにんげんが生きていける寒さではなかった。マンモスがでてきても不思議じゃなかった。「甘いものが食べられてお酒が飲めるお店が恵比寿にあるのでそこへいきたいのですが寒いです」と言われたので「はい」と言った。でもいった。
 恵比寿には世界を救う焼肉屋があった。砂肝を食べたりパスタを食べたりグラタンを食べたりしておいしかった。店員さんがやってくるたびに照明がすこしずつ暗くなっていったからあやうく眠くなるところだった。そのなかで彼女から離島の話を聞いた。およそひとがたどりつくには困難な離島に彼女の親戚が住んでいるそうだった。そこの老人たちは全員お経がとなえられるということだった。人外魔境だと思った。そとにでたら寒くなったのでタクシーという貴族ののりものにのった。そして帰った。


 1月30日(月)

 月曜日だから会社にいった。まじめに仕事をした。家に帰ると宅配便の不在通知がはいっていて、キース・ジャレットのチケットがいまにもとどこうとしていた。
 カート・ヴォネガット「スローターハウス5」を、たぶん4回めくらいだと思うけれど読みかえした。鼻血ふいちゃうほどおもしろいと思った。
 

 1月31(火)

 火曜日だから会社にいった。


 2月1日(水)

 水曜日だから会社にいった。キース・ジャレットのチケットの受けとりを7時から9時に設定しておいて、わたしは仕事をすごくがんばって終わらせようと思ったけれど、家に帰ったら7時30分だった。まだきていなかった。いのちびろいしたぜと思った。
 ヴォネガットがドレスデンの爆撃について書いた自分の本について語っていた。それは、5000枚ものページをやぶりすてたあとに書かれた短い小説だった。

 こんなに短い、ごたごたした、調子っぱずれの本になってしまった。だがそれは、大量殺戮を語る理性的な言葉など何ひとつないからなのだ。今後何もいわせず何も要求させないためには、ひとり残らず死なねばならない。殺戮が終わったとき、あたりは静まりかえっていなければならない。そして殺戮とは常にそうしたものなのだ、鳥たちをのぞいては。
 鳥は何というだろう? 殺戮について何かいうことがあるとすれば、それはこんなものか、「プーティーウィッ?」
 ――カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」


 かりにきみが死んだら俺はきみにプーティーウィッと言いたい。わたしは虐殺をするよりは虐殺後の静寂のなかの鳥になりたい。




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